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【オリ】一人ぼっちの檻の中 後編【10/15完結!】

どうも、昨日ぶりです。香取犬です。

気付いたら前編の投稿から1クール経ってしまいました。
いくら『今日のハイグレ当番』を書いていたとはいえまーたやってしまったので、ほんの少しではありますが、今書けているうちで切りの良いところまで投稿しておこうと思います。

続きはまた後日になりますが、展開は決められているので時間さえ取れればという感じです。
それにしても、文字数制限から解放されて好きなだけ文章を書けるのは楽しいですね、はい。

前編はこちら

10/9更新部分から読む
10/15更新部分から読む【完結!】
あとがき



一人ぼっちの檻の中 後編
 

「はぁっ、はぁっ……誰か……っ! 誰か、助けてくださいっ! っ……はぁ……!」
 セミロングの髪を振り乱し、狂ったように廊下を駆ける眼鏡の一年生女子。名前までは知らないけれど、彼女は普段風紀委員として学校の風紀を守る立場だった。校門前でスカートの丈を確認したり、校舎内で危険行為を犯す生徒やお菓子を食べている生徒がいれば注意したり。
 だけど、そんな生真面目な姿は今や見る影もない。
「は、ハイグレ人間に追われてるんです! このままじゃ、私も……っ!」
「ハイグレ人間になるんだよ。君も、みんなも」
 私が起伏のない声で告げると、彼女は引きつった顔で振り向いた。その視線の先は、私が握っているハイグレ光線銃。ハイグレ人間が洗脳活動を開始するとき、いつの間にか魔王から授けられる超科学の代物。
「助け――ああっ!?」
 恐怖に足がもつれ、ビタンと音を立てて倒れ込む。これだけ派手に転んだらしばらくは痛みに動けなくなろうものだが、よほど逃げなくてはという思いが強いのか、彼女は上体を腕で支える態勢で足を引きずって後ずさった。
 しかしそんな彼女に対して、私は無慈悲にハイグレ銃を突きつける。そしてこう諭した。
「大丈夫、怖いのは今だけだから。すぐに全部忘れて気持ちよくなれるよ」
「……ほ、本当……ですか……?」
「うん。心配しないで、抵抗さえしなければ一瞬だよ」
「嘘じゃ、ありませんか?」
 私がこくりと頷くと、彼女の全身の緊張が緩んでいく。
「もう……こんな思いしなくて済むなら……」
 膨れ上がったストレスが許容量を超え、心が壊れてしまう前に甘い言葉に乗せられてしまう。先程まで絶望に塗り潰されていた顔は、諦めと安心の入り混じった穏やかな表情に変わっている。
 でも、私は――ハイグレ洗脳を受けハイグレのしもべと化してしまった宇津木茜の身体ではなく、その中で物思う人間である宇津木茜は――声ならぬ声で絶叫するのだった。
 ――そいつの言うことは嘘だ! 騙されないで早く逃げてっ! 
 ハイグレ光線銃を受けてしまったら、ハイグレ人間として生まれ変わった自分の成すことをただただ眺めることしか出来なくなってしまう。その本当の恐怖は光線を浴びた後にある。いつ終わるともわからない最悪の時間が始まるのだ。少なくとも私にとってはそうだ。
 だから、私は目の前の少女に伝えたい。「私の言葉を信じないで」と。私は私に抗いたい。彼女を救うという大義名分を得て、引き金を引き絞る指を止めるのだと。
 でも、それは叶わぬ願い。
「あぁ……ああああああああああっ!」
 おもちゃのような銃から放たれたピンク色の光線が、風紀委員を包んでいく。やがて光から解放されたとき、彼女はおよそ風紀とはかけ離れたあられもない姿に変えられていた。
 ショッキングピンクとも言うべきド派手な色の、脚を腰部まで晒すデザインのピッチリした水着。そんな自分の格好を見下ろした彼女は最初戸惑ったように縮こまったものの、しばらくしてゆっくりと立ち上がった。野暮ったい顔と、垢抜けた身体の落差があまりにも惨めに見えた。
 なのに彼女はさも誇らしげに、
「――ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレ人間山崎梨緒、洗脳完了しました! ハイグレッ! さっきは逃げようとしてしまいすみませんでした! 私をハイグレ人間にしてくださってありがとうございます!」
 そんな風に、ハイグレ人間として挨拶をしたのだった。人間としては、もう完全に終わってしまった姿で。
 私は満足げに頷いてハイグレポーズを合わせた。彼女、梨緒もとても幸せそうだ。でも、私の心は締め付けるような痛みに襲われた。
 ――ごめん、ごめんね……私のせいでまた一人……っ!
 体育館を出てからというもの、同じ光景をもう何度も目にしてきた。未洗脳者を見つけ、追い詰め、強制的に仲間に生まれ変わらせ、私のような囚われの犠牲者が増えていく様を。
 けれどその度に私は、不快な感情と正反対の感情も胸のどこかで湧き上がって来るのも感じてしまっている。それを自覚するごとに、言いしれない罪悪感で余計に辛くなる。
 梨緒はうっとりとした表情でつぶやく。
「ああ……この気持ちを知らないかわいそうな未洗脳者たちも、早くハイグレ人間にしてあげませんと」
 風紀委員としての規律の基準は、とっくにハイグレ人間のものさしに置き換わってしまっているようだった。もし私同様に彼女の中にも人間の心が残っているとしたら、今自分の口から出た言葉にどれだけ絶望しているだろうか。
 そんな彼女は踵を返して開放的な背中をこちらに向けた。私は尋ねる。
「どこかあてはあるの?」
「職員室です。あそこには学校中の部屋の鍵があるはずですから」
 うちの高校は昔生徒数が多かった頃の名残で空き教室が多く、各部活動に一つずつ部室が与えられている。逃げ出した生徒が、身近で簡単に鍵のかかる部屋に身を潜めるのは十二分にありえる話だった。よしんば鍵が持ち出されていたとしても、それはその部屋に人がいるということのヒントになる。
「なるほどね。じゃあ私も行くよ」
「分かりました、一緒に行きましょう」
 ハイグレ! ともう一度動きを合わせると、私と梨緒は同じ目的地に向かっていく。
 行かせるもんか、といくら念じても無駄だった。私のセリフから、私が考えていることは想像がついた。
 ――バド部が、狙われてる……!
 どうやらハイグレ人間は、本能のままに目の前の未洗脳者を狙う一方で、やはり友人などの知り合いを優先的に狙うようだった。知人にもハイグレの素晴らしさを教えてあげたい、仲の良い人と一緒にハイグレがしたい、と考えているのはちょっと人間味があると思えなくもない。……向こうがこちらを知っていれば油断させやすいとか深く絶望させやすいとかのような、冷徹な理由でないことを祈りたいけれど。
 これ以上私の知り合いがハイグレにされてほしくない。……せめて、私が手を掛けるのだけは……。
 そう思ったとき、体育館で見かけられなかった知り合いが何人か脳裏を掠めた。その格好は色とりどりのハイレグ姿で、皆一心不乱にハイグレポーズをとっていて……私もそこに混ざりたいと、ちょっとだけ思ってしまった。


 私と梨緒は道すがら、二人の未洗脳者にハイグレ光線を浴びせた。ハイグレ人間に生まれ変わる光の点滅を、梨緒はうっとりと眺めていた。尊く、美しいものを見るような瞳。そんな横顔を見て、私自身もそんな表情をしているのかなと思った。
 そうして辿り着いた職員室。扉に鍵は掛かっておらず、簡単に開くことができた。念の為光線銃を構えて突入すると、中では二十人ほどのハイグレ人間が思い思いにハイグレに耽っていた。つまり、洗脳すべき未洗脳者はいないということだ。銃を下ろし、挨拶代わりのハイグレポーズをとって職員室に入る。
 丸々太った国語の先生、若く高身長の数学の先生、教育ママのような副校長先生……哀れにも似合わないハイグレ姿にされた先生たちが数人。仕事で終業式に出ていなかったのか、それとも逃げてきたのかは分からないけれど、洗脳は完全に完了しているようだった。
 あとの十数人は生徒だ。梨緒と同じように、一縷の望みをかけて鍵を狙ってここに来たのかもしれない。しかし待ち構えていた先生たちに撃たれてあえなくハイグレ人間と化した――そんな風に想像した。
「思ったよりたくさん残っていますね」
 鍵のロッカーを開いた梨緒の言う通り、そこには八割ほどの鍵が残されたままだった。先程の想像が早くも裏付けられる。
「私は風紀委員や美化委員などの部屋を回ってみます。先輩はどうしますか?」
「バド部の鍵はある?」
 私が尋ねると、梨緒はしばらくロッカーを調べてから首を振った。「ありません。どうやら誰かが持っていってしまっているようです」
「そっか。ありがとう」
「――茜?」
 芯のある、強い声。不意に名前を呼ばれた私はどきりと振り返る。そしてそこにいた自分を見下ろす背丈のハイグレ人間に、親愛の情を示した。
「北野先輩! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 北野愛美先輩はバド部の先輩で、入部当初から私に一番良くしてくれた人だ。高い位置で括ったポニーテールがハイグレポーズをとるたびに左右に揺れる。胸が真っ平らなのをいじると「スポーツするには邪魔なだけだからいいのよ!」と怒る可愛い面もあった。
 ――ああ、北野先輩までハイグレに……。
「北野先輩もハイグレ人間にしていただけたんですね」
「うん、もうちょっとで体育館から逃げてしまうところだったけど、その前にね」
 深緑色のハイレグを愛おしそうに撫でる先輩。
「そうだ、茜。荒川先生を見なかった? あたしが逃げるときあたしの前を走ってたから、多分校舎内に行っちゃったと思うんだけど」
「荒川先生? いえ、見てないです」
 バド部の顧問の荒川先生は、終業式の司会をしていたはず。そんなところから我先にと逃げ出して、今も見つかっていないなんて。
 怒りや失望の感情がふつふつと浮かんできて、しかしそこで矛盾に気づく。
 ――何で!? 先生が無事なら嬉しいはずでしょ!? どうして……っ!
 私の心の混乱などつゆ知らず、私の体はハイグレ人間として至極真っ当な返事をする。
「もう光線を浴びせていただいていればいいんですけど」
「もしまだなら、あたしたちがハイグレの素晴らしさを教えてあげなきゃね」
「私たちが先生に、って普段と逆ですね」
 ハイグレジョークを言って、私と北野先輩は笑い合う。それから私は言った。
「もしかしたら先生は、部室にいるかもしれません。ここに鍵がないってことは、先に取りに来た人がいるってことですから」
「鍵をわざわざ取りに……そうか、確かに先生かも」
 私の言わんとしていることは北野先輩にも伝わったようだった。もちろん、心の中の私にも理解できた。そして空恐ろしくなる。
 ハイグレ光線によって誰かに体を乗っ取られてしまったのでもなく、まっさらな新しい魂が生まれたわけでもなく。
 私の性格と私の記憶で生きているこの体の私は、やっぱり私自身なのだと。
「じゃあ、梨緒。私たちも行くよ」
「分かりました。お互い洗脳活動がんばりましょう! ハイグレッ!」
 めぼしい鍵をいくつか手にした梨緒と、健闘を祈って職員室の外で別れる。北野先輩と私は周囲を警戒しながら部室の方へ歩いていく。
 校舎内は地響きがうねるかのようなハイグレコールに満ちていた。時々通りがかった教室からハイグレの声が聞こえてくることもあった。ハイグレに侵略されきってしまったことが、なんとなく察せられた。この中でもまだ洗脳されずにいる人は、どれだけ怖い思いをしているだろうか。
 ――早く救ってあげないと。
「茜、何か聞こえる」
 階段を下り、バドミントン部の部室のすぐ近くまで着いたとき、先輩がそう言って私を現実に引き戻してくれた。二人で身を潜め、廊下の様子を伺う。『バドミントン部』と書かれた古びた木札のそばに、一人の少女がいた。
「先生っ! 開けてくださいよおっ!」
 どんどんどん、と扉を殴る音と、恨みのこもった悲痛な叫び声。よく見るとそれは、
「……めぐ」
 バド部の一年生女子、勝頼めぐだった。人懐っこく可愛らしい彼女は今、涙と鼻水を垂らしながら部室の中に声を掛けていた。もちろんその格好は、哀れな制服姿。
「助けてください荒川先生! 何でこんなことするんですか!」
 どんどん。
「先生だけ助かろうなんてズルいですよぉ! わたしも入れてくださいっ!」
 どんどんどん。
 何度扉を叩いても、声を張り上げても、部室の扉が開く気配はない。時折、返事をするかのように扉の奥からくぐもった声が聞こえたが、私の方までは言葉としては届かない。
「どうして……ひどいです……わたし、違うのに……!」
 拳を叩きつけたまま、ずるずると膝から崩れ落ちるめぐ。涙が床にこぼれる。あまりにもかわいそうな状況だった。
 話から察するに、部室の中には鍵を持った荒川先生が籠城しているのだろう。そしてめぐもそこに逃げ着いたけれど、スパイを疑われているのか中に入れてくれないでいる、と。
「茜、行こう」
 先輩が洗脳銃を握り直した。私は首をすぐさま縦に振り、最良のタイミングを待った。
 ――めぐ! 今のうちに逃げて! 今ならまだ間に合う!
 おそらく私たちが飛び出すより先に逃げ出せば、めぐのことは私たちのどちらか片方しか追わないはず。であれば逃げ切れる可能性はまだある。
 しかし、絶望に打ちひしがれているめぐがこちらに気づくことはなかった。
「入れて……先生、入れてよ……!」
「――行きましょう」
 私が合図をし、先輩とともにめぐを挟み込むように展開する。めぐは突然の足音にハッと振り返り、私たちの顔と姿を見て目を見開いた。
「あ……ああ……、せ、んぱいがた……うそ、ど……して……」
 扉を背に座り込むめぐに向けて、私と先輩は挨拶をした。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 赤と深緑のハイグレ人間に囲まれためぐは、弾かれたようにもう一度扉の向こうに助けを求めだした。
「せんせえっ! 北野先輩が! 宇津木先輩が! やだ! このままじゃやられちゃう!」
『勝頼さん……ごめんなさい』
 この位置なら聞こえた。部室に閉じこもっているのはやっぱり荒川先生だ。
「こんなのになりたくないっ! 先生助けてっ!」
『私だって嫌よ!』
「いや! いやいや、いやあああ!」
 先生は教師らしからぬ、しかしいち人間らしく自分の身を可愛がる。代わりにめぐが犠牲になったとしても。
 めぐは頑として開かない扉に希望を押しつぶされ、狂ったように泣き叫ぶ。私と先輩の顔を交互に見て、こちらも見逃してはくれないと悟る。それでも声を絞り出す。
「来ないで! 撃たないで……ください……っ!」
「――だってさ、茜」
「でも北野先輩、このままじゃめぐがかわいそうです。私たちの仲間にしてあげないと」
 めぐは「ひっ」と息を呑む。それと対照的に北野先輩が優しく微笑む。
「うん、そうだね。……それじゃ、めぐ」
「お願いです見逃してください! ハイグレなんてしたくない……っ!」
 顔をぐしゃぐしゃに歪ませて哀願する。けれど私たちは決してそれに応じようとしない。なぜなら、ハイグレ人間にしてあげることがその苦しみから解放してあげられる唯一の手段だと信じているから。
 ――めぐ……!
 彼女の潤んだ瞳には、私がどんな風に映っているんだろう。きっと、ハイグレに洗脳されて心の底までハイグレを崇拝しているハイグレ人間にしか見えていないのだろう。
 もし本当にそうであればどんなに良かったか。だが現実に私はここにいる。何一つ現実世界に干渉できない無力な私が、ここにいる。
 仮に体が死ぬまで心の中に囚われていなければいけないのだとしたら、私は何のために生きていればいいのだろう。
「めぐ。そろそろ時間だよ」
「心配するなって。あたしたちもみんな、同じハイグレ光線を浴びてるんだから」
 最後通告を発し、めぐに光線銃を向ける。めぐは諦めずにもう一度先生に助けを求める。
「いやっ! 助けて先生! 先生、せんせぇっ!」
『で、でも……ごめん……なさい……!』
 しかし現実は非情だ。「あぁ……うあぁ……」と絶望混じりのため息が漏れた。体は恐怖にガクガク震え、首はいやいやをするように小刻みに横に揺れる。
 もう、彼女の運命は決してしまった。私と先輩が、引き金をゆっくりと引いていく。
「ハイグレ人間に、してあげる」
「いや……いやああああああああああああああああ!」
 カチ、と音がして、瞬時にピンク色の光が目の前を染め上げた。二発ぶんの洗脳光線がめぐに襲いかかり、包み込み、その中で彼女をハイグレのしもべへと転身させていく。美しくおぞましい、再誕の光。
 ――ふふっ。
 思わず吐息が漏れた……気がしたが、私の体の感覚は私には伝わってこないはず。であればもしかして今のは、私の心がめぐの転向を喜んだ、ということ?
 ――いや。もう嫌だ、こんなの……。
 自分の後輩までもこの手でハイグレ人間に変えてしまった罪悪感が、無い喉をきりきりと締め上げる。それと同時に、勘違いでも気のせいでもなく、めぐと同じハイグレの快楽を分かち合える喜びを確かに感じる。じわじわ、ぽかぽか。例えば愛くるしい子犬や子猫を撫で回したいという衝動と同じように、眼前で今まさに生まれ変わらんとしているハイグレ人間の少女とハイグレを重ねたいと思っている。
 それはもう、私が心までもハイグレ人間に堕ちてしまっているということじゃないのか。
 私が葛藤する間に、めぐの服装が制服から薄紫色のハイレグに変わっていた。バドミントンは高校まで未経験だったためまだ体つきは引き締まってはいないものの、十分に細長い手足がハイレグの穴から伸びていた。それがまた可愛らしい。
「あ……そんなぁ……わたし、も……うぅっ!?」
 床に座り込みながら転向した彼女は自分の変わり果てた姿を見て絶句するも、すぐに本能によってすっくと立ち上がった。そして股間を強調するように大きく両足を開き、膝が直角になるくらいまで腰を落とす。そのとき、既に彼女の口角は上がっていた。
「は、い……ぐれ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレぇっ!」
 抑圧から解き放たれたかのように全身全霊でハイグレの快感を味わい始めるめぐ。嬉しそうに細めた目の端から、一筋の涙が流れて頬を伝う。
「あはははっ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ人間勝頼めぐ、これからはハイグレ魔王さまのしもべとして生きていきます! ハイグレ!」
 くい、くい、とハイグレの感触を確かめるようにV字をなぞり上げる。とても気持ちよさそうで私までもむずむずしてくる。
 ――もう、我慢できない……っ! ハイグレ、したい……!
 私に唯一許された感覚――ハイグレポーズが与えてくれる気持ちよさを味わいたいと、私は心の底から思った。
 それに応えるように、私は腕を股間の前でぴしりと揃え、
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 北野先輩と共に、ハイグレを繰り返したのだった。めぐは私たちがハイグレを刻む姿を真似して、しっかりと呼吸を合わせてくれる。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 ああ、これがハイグレ人間にとっての……私にとっての至福の時間。こんなのに耐えられるわけないんだ。ましてや、これ以外の感覚を奪われた状態でなんて、溺れてしまうに決まってる。誰も逆らえっこない。
 もしも、めぐや北野先輩や菜々香たちも私と同じように檻の中に囚われているのだとしても、早々と心を折られ飲み込まれてしまうに違いない。私はよく頑張ったほうだと思う。でも、もう限界。素直に快感に委ねてしまったほうがよっぽど楽。
 ――どうせもう、助からないんだから。
 私は何も考えない。ただ私の成すことを傍観して、私がハイグレを捧げるときに快感を分けてもらうだけの存在になるの。だってそれ以外何もすることがないんだから。できることがないんだから。
 ――あは、気持ちいい……っ!
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!ハイグレ!」
 笑顔でハイグレをし続けるバドミントン女子三人。暖かな光に抱かれたような完璧な世界に、不意にノイズが入る。
『うぅ……ごめんね、ごめんね……』
 すすり泣く荒川先生の声がする。私たち三人はハイグレポーズをやめ、扉に向き直った。
 口火を切ったのはめぐだった。
「先生、どうして助けてくれなかったんですか? 先生のせいでわたし、ハイグレ人間になっちゃったんですよ?」
『勝頼さん……ごめんなさい……』
「あんなにお願いしたのに。先生、最低です」
『……ごめん、なさい……』
「でもまあ、いいんですけどね。先生のおかげでこうして、ハイグレの素晴らしさに気づくことができたんですから! ハイグレ!」
 さっきまで泣き喚いていたのと同一人物とは思えないような台詞を吐くめぐ。先生はひたすらに「ごめんなさい」とリピートするばかり。
 言いたいことを言い終えたのか、めぐはこちらを振り向いた。
「先輩方、部室の鍵は先生が持ってるみたいです。もう誰も外から開けられませんし、他のところに行きましょうよ」
 私と北野先輩は顔を見合わせ、それから吹き出してしまった。
「え? え? 何で笑うんです!? ……まさか、扉をぶち破るとか? 三人がかりならできるかもしれませんけど……」
「あはは、違うよめぐ。――茜、まだ教えてなかったんだ?」
「だって私たちの代がそれを知ったのも、夏が終わって前の代が引退してからじゃなかったですか」
 そう、二人は知っていて、一年生のめぐは知らないこと。そして、同じく顧問一年生の荒川先生も知らないこと。
 ……何故、職員室に部室の鍵がないことを分かっていてここに来たのか。
 その答えは、この部屋がバドミントン部を示す木札を取り外した裏側にある。私が窪みに爪を引っ掛けて引き出すと、蓋の中から現れたものが床に落ちてチャリンと音を立てた。
 あ、とめぐが目を丸くした。え、と荒川先生は素っ頓狂な声で呟いた。
「これ、合鍵ですか? こんなところに……」
「うん。昔の先輩が、いつでも部室に入れるようにって作ったのが、今でも受け継がれてるんだよ。一年生が夏合宿を乗り切って、一人前になったら教えることになってるんだ」
「時々授業サボるために部室に来たりな。だから先生には秘密ってわけ」
 私と北野先輩が解説する。めぐの顔がパッと輝いていく。
「そうだったんですか! これで先生のことも、ハイグレにしてあげられますね!」
 めぐは、合鍵のことを知っていればめぐも少なくともしばらくはハイグレ人間にならずに済んだ、というもしもの話を口に出すことはなかった。
 そんなめぐの嬉々とした声をかき消すように、荒川先生がパニックを起こす。
『やめなさい! 開けないで! 開けちゃダメっ!』
 ドアノブがガチャガチャと音を立てる。おそらく先生が組み付いているのだろう。あいにくドアは外開きなのでバリケードや突っ張り棒は意味を成さないのだ。
 私は上体を折り曲げて鍵を拾う。一瞬、ほぼ無防備なお尻を天に突き上げた態勢になってしまうけれど、今更恥ずかしがることなんて何もない。どうせ私の体は、私であって私じゃない。より気持ちいいハイグレをしてくれさえすれば何だっていい。
 ステンレスの鍵をゆっくりと鍵穴に差し込む。鍵穴はザリザリと音を立ててそれを咥え込んだ。
『嫌! やめてぇっ!』
 先生の握っていたドアノブにも振動が伝わっていたのだろうか。だとしても内側からはどうしようもない。鍵を半回転させるだけで、天の岩戸は容易く開かれてしまう。先生が絶対の信頼を置いていたシェルターはもう、ただの袋小路と化したのだ。
「開きました」
「よし、入ろうか」
「はいっ!」
 ハイグレ人間三人は視線を合わせて次の行動を確認し合う。私がノブを握って軽く捻ると、
『ひぃっ!?』
 先生が扉の反対側から回転を抑えているようで、すんなりとは開かなかった。けれど、私は意にも介さず更に力を込める。涼しい顔をして、もっともっと手首を捻る。するとその動きのうちに、ドアノブは回りきってしまった。まるで小学生と腕相撲をしたくらいの力の差だった。
 扉の限界を感じた先生は、ぱっと手を離す。抵抗がゼロになった扉を一気に開け放つと、埃と汗の匂いが混じった空気が流れ出してくる。そして足元に、息も絶え絶えに四つん這いになっている二十代前半の女性教師がいた。
 彼女は上目遣いで私たち三人を見比べる。
「北野さん……宇津木さん……勝頼さん……みんなまで、そんな、格好に……」
 憐れむような震え声。制服やスポーツウェアを着ていた昨日までの私たちの姿を思い浮かべているのかもしれないが、それ自体がハイグレへの侮辱だ。このハイレグ水着こそが至高の姿であって、人間が唯一にして等しく纏うべき装いなのだから。
「わたし、先生のおかげでハイグレ着れたのに。何で先生がそんなとか言うかなあ」
「先生こそ、まだそんなカッコしてんだ。スーツなんて苦しいだけでしょ」
 めぐと先輩が先生を責め立てる。ハイグレ人間の数が未洗脳者を上回っている今、非常識なのは先生の方だった。
 でも私たちは先生を決して見放したりはしない。未洗脳者をハイグレ人間に生まれ変わらせてあげることはハイグレ人間の義務だけれど、例え義務でなかったとしても同じことをしたに違いない。
 だってハイグレは、本当に素晴らしい行為だから。
 そしてそんなハイグレを教えてあげることが、私たち自身の喜びでもあるから。
 みんなでハイグレを捧げたいと、心の底から思っているから。
 だから。
「荒川先生も、ハイグレを着よう?」
 ハイグレじゃない未洗脳者は、この世界には要らない。
「何で、何でよ……!」
 荒川先生は女の子座りの態勢でわなわな震えたかと思うと、今度はキッとこちらを見据えて強い口調で言った。
「何で私にまでそんな水着着させようとするのよ! 着たいならあんたたちだけで勝手に着てればいいじゃない!」
 部室の鍵と一緒に心の箍も外れてしまったのか、先生は今までの怯えも忘れて必死の形相で歯向かってくる。その様子は滑稽で、でも無性に腹立たしくて。
「変な光線浴びせて仲間増やして、男も女も関係なくハイグレハイグレなんて言わせて頭おかしいんじゃないの!? 訳分かんないっ! 誰が好き好んでそんな破廉恥な格好するもんですか! 私は嫌よ! 絶対嫌! 死んでもあんたたちの思い通りになんかなるもんきゃああああああああああああ!?」
「あ、撃っちゃいました」
 気付いたときには私は光線銃のトリガーを引き絞ってしまっていた。眼の前で四肢を強張らせてピカピカとハイグレ姿に変わっていく荒川先生を見るまで、自分の動きを自覚していなかった。
 先輩とめぐは、しかし怒るどころかいたずらっぽく笑い、
「別にいいさ、茜。あんまり喋らせても時間の無駄だし」
「それにハイグレのことバカにし過ぎでちょっとムカついてたから、スッキリしました」
「な。どうせすぐにあたしたちみたいにハイグレ最高ー! ってなるのにな」
「ですよねっ!」
 私のしたことを褒めてくれた。それだけで誇らしい気持ちが浮かんできて、心がむずむず疼きだす。
 ――ハイグレ……したい……っ!
 でも、私の体は荒川先生の変わりゆく姿に釘付けになっているばかりで、ハイグレポーズを取ろうとはしてくれなかった。
 ――ハイグレしてよぉっ! 気持ちよくなりたいのにっ!
 ムラムラと煮えたぎる感情をどこにもぶつけられず、まるでご飯を前に待てを言い渡されている犬のようにもどかしかった。
 ――荒川先生! 早くハイグレして! そうしたら、きっと私も……!
 そんな荒川先生は腹から空気を吐ききってしまい、光の中で息苦しそうにもがいていた。かわいそうではあるけれど誰もが通った道だし、その一瞬さえ乗り切れば後に待っているのは快楽だけだ。……さっさと自分自身を諦めてハイグレに心を委ねれば、だが。
 そして数秒後、先生は水色のハイグレ人間になった。苦しげに肩で息をしながら、自分の姿を驚きの目で確認する。
「はぁ……う、ぁあ……っ」
 両手で胸を触り、へそを撫で、ハイレグの感触を確かめるように指を滑らせる。そうしながら、先生の顔がだんだんと赤みを帯び上気していくのがわかった。もしもハイグレ光線を浴びても体に意識が残るのなら恥ずかしさによる照れかもしれないけれど、現実はそうではない。
「うふ……あは、ハ……っ!」
 腹の奥底から滾る熱い何か。それに突き動かされるように荒川先生は勢いよく立ち上がって腰を深く落とし、腕をびしりと股間のV字の前で構えた。直後、
「ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!」
 今まで抱えてきた恥も抵抗も投げ捨てる勢いで、先生はハイグレと叫びだした。まるでロックのライブでヘッドバンギングをするかのような豪快さでハイグレポーズを繰り返す。
「ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ最高っ! 間違っていたのは私の方だったのね、どうして嫌がっていたんだろう……!」
 口も眉もだらしなく下がり、ハイグレの快楽を余すところなく享受しているようだ。何者も耐え難い気持ちよさに、きっと荒川先生の中の心も今頃ポッキリと折れてしまっていることだろう。でも、それでいいんだ。無駄に抗うより、素直に現状を受け入れてしまったほうが。
「先生もとうとうハイグレ人間の仲間入りだな」
「おめでとうございます、先生!」
「ハイグレ!! ありがとう北野さん、勝頼さん! さっきはひどいことを言ってしまってごめんなさい。どうして皆が怒っていたか、今ならよく分かるわ」
 と微笑む先生。流れた汗で薄めのメイクが多少崩れてしまっているが、ハイグレの前には些末なことだ。
 それから、私の方に向き直る。
「宇津木さんにも、ごめんなさい。それとありがとう。愚かにもハイグレを拒もうとしていた私に、すぐ光線を浴びせてくれて」
「ハイグレ人間として当然のことをしただけですよ、先生」
「ふふ、そうね。皆には色んなことを教えてもらってばっかりね」
 ――そんなのどうでもいいからっ! 早くハイグレしてっ!
 焦れる私の心の声に応えてくれたのか、それとも体の方も全く同じ気持ちだったのか――同じであればどんなに嬉しいか――、私は待望のハイグレポーズを行った。
「でもこれからは先輩も後輩も先生も生徒もない、同じハイグレ人間ですよ。ハイグレ!」
 ――ハイグレ! あぁ、きもちいい……。
「そう言ってくれて嬉しいわ。ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 赤と、深緑と、薄紫と、水色のハイグレ人間が、狭い部室の中で円陣を組んでハイグレを捧げる。声は壁に反響して、私たちの全身を包み込む。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!! ハイグレ!!」
 ハイグレをする度に私はこう思う。
 ――私、ハイグレのために生きてる。ハイグレがないなら、生きてる意味なんてない。

 しばらくして、学校内から未洗脳者が一人もいなくなったという知らせが届いた。



「これで、転向式を終わります」
 二時間くらい前まで終業式を行っていたのと同じ場所で、松木生徒会長はそう全校生徒に向けて宣言した。
 けれどその場にいた教師生徒は全員、ハイグレ姿になってしまっていて。会長自身も、ピンク色のハイグレ姿になってしまっていて。
 それをむしろ誇るみたいに、会長はぐぐっと大股を開いて腕を上下させるポーズを挨拶代わりにし始めた。
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 すると待ってましたと言わんばかりに生徒たちも熱心に動きを合わせる。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「ハイグレっ! ハイグレっ! ハイグレっ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 もちろん一人の例外もない。荒川先生も、綾も千春も――茜も、わたしも。
 幸運なことに、わたしは洗脳活動中に一人の人間も見つけなかった。まあ、外側のわたしはそのことを引け目に思っていて、何人もハイグレ転向させた茜のことを「すごいすごい」って褒めていたけれど。
 ――茜……。
「ハイグレ! ハイグレ! また一緒にハイグレできて嬉しいよ、菜々香っ!」
 体育館で二時間弱ぶりに再会した茜に何か違和感を覚えられるほど、ハイグレ洗脳は甘くはない。だけど何か吹っ切れてしまっているような、そんな恐ろしい予感だけはする。
「うん、わたしも! ハイグレっ! ハイグレっ!」
 残念ながら、真実を確かめることはできない。わたしもきっと茜から見たら、ただのオレンジのハイグレ人間なんだろうから。
 だけど、それでもわたしは信じてる。
 わたしの親友は心の中で、今でもハイグレに染まらず戦っているって。
 わたしは絶対に一人じゃない。だからわたしも頑張れる。
 いつかこの檻の中から解放される、その日まで。

   *完*




いかがでしたでしょうか。
久々のまともな小説、無事完結させることができました。

今作は自分の中では、原点回帰のつもりで書いていました。
時間の無い中を縫ってそれでも書き続けるためには、モチベーションを保たねばなりません。モチベーションを保つには、好きなことを好きなように書かなければなりません。
であれば、敢えて奇をてらおうとはせず、ベタな展開であっても臆せず書きたいと思いました。
とはいえ、何も新しいことをしなければそれはまるで成長していないのと同じこと。
「体は洗脳されても心は洗脳されていないまま」というネタを、可能な限り極限まで書ききってみた結果がこちらです。
果たして、どんな風に感じ取っていただけたでしょうか。面白かったと思っていただけていれば幸いです。

ハイグレを一旦脇においておいて、これは自分の中での努力目標なんですけど、
小説を通して、ちょっとでもいいので読んだ人に心を動かしてもらいたいなと思っています。
別に感動で滂沱の涙を流してほしいわけでも、誰かの人生を変える転機になりたいなんて大それたことではないです。
「おっ」と感心してもらったり、「なるほどね」と得心してもらったり、そのくらいささやかなものです。
それくらいなら、小説のテクニックやトリックでなんとかなります。
今作で言えば、合鍵の存在やラストの視線転換。
『ハイグレ当番』なら主人公の正体。
魔王さまがトンデモ理論でチートしたり、重い生と死をテーマに据えたり、色々してきました。
時には小説の枠を飛び越えて、音楽やゲームにも挑戦しました。
自分の成したことで、少しでもびっくりしてもらえたならば、創作者冥利に尽きます。

夢はナンバーワンよりオンリーワンのマルチクリエイター、香取犬がお送りいたしました。
次回作をお楽しみに!
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No title

お疲れ様です。
ハイグレ人間にされた主人公のどんどん染まっていく内の部分だけではなく
事が起きる前はちょっと抜けていて生徒達に好かれている先生の取り繕いつつも
最後吐き出してしまう内の部分(非常時なので本音とは別かもしれませんが)
鍵を隠してるその部員しか知らない伝統みたいなのも地味に好きです、日常だと微笑ましい出来事を非常時に
そして少なくとも一人は内でまだ戦ってるというラスト、他人の心の中は読めないからこその不安そして希望ですね

Re:

>akariku氏
ありがとうございますー
ハイグレで密室と言えば「内側にスパイが忍び込んで」がメジャーですが、力づくで破られるのでもなくこんなふうにアッサリと御開帳するのもいいかなって考えていました
そうしたらきっと中の人の感情の落差が面白いことになるだろうし(ドS)
>そして少なくとも一人は内でまだ戦ってるというラスト、他人の心の中は読めないからこその不安そして希望ですね
現実に例えるなら「宇宙人は存在するか?」でしょうか
自分たちの存在を根拠に「存在する」と言う人、宇宙の広さと可能性を信じて「存在する」と言う人、
自分たちは奇跡の産物だから「存在しない」という人、未だ観測できていないから「存在しない」という人……
いやはや、信じるって難しいですね

No title

完結乙です。匿名です。(しつこい)
風紀委員、頼れる先輩、教師と、洗脳しがいのある人選が素晴らしい。
堕ちても結局自分の意志で体が動かせないあたりに香取犬氏のドSっぷりが表れていると思った。恐ろしい。
合鍵を拾うというただの動作でも地の文でかなりエロく見えるんだなと感心しました。いやらしい。

王道を進みつつも、やっていないことに挑戦していくというのは理想的ですね。
しかもこの先音声作品に挑戦するとかなんとか…非常に楽しみですわ。

Re:

>重金属氏
ご感想ありがとうございます、何日も悩まなくても書けたじゃないですか
体と心が分離してしまうのは今回のコンセプトなので心身一体に戻るという展開はつゆも考えませんでした(ナチュラル
鍵を拾う所作のようなところは美味しいポイントですからね
「鍵を拾った」と書くだけでも動作は伝えられます。けれどそれがどういう態勢なのかちょっと考えてみるとすげえやらしいじゃないですか。自分がそう思ったイメージを読者に伝えたくて、「どのように拾った」「そうしてどうなった」「どう思った」という補足をしたわけです。イメージが共有できて嬉しいです

自分に今できることを土台にして、プラスアルファをしていくことが挑戦だと思います
お互い理想は高いですが、誰よりも自分自身を納得させられるように頑張っていきましょう
プロフィール

香取犬

Author:香取犬
ハイグレの洗脳を受けて早幾年
遂に自らハイグレ小説を書くようになってしまいました
いつでもネタ募集中です
酉◆RYenwqtp9Y

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新興宗教ハイグレ教
 →ハイグレアイドル候補生!
ハイグレ小説王国
 →変わりゆく若人たち
 →帝後学園の春


*応援しています*
ハイグレ第参ホール by参式
悪堕ち・洗脳・ハイグレ 絵とSSのひととき by正太郎
ハイグレ帝国史 byソラ
ハイグレストーリー! byナッシー
ハイグレ小説を書きたいだけの人生だった……。 by0106
ハイグレSS秘密研究所 byぬ。
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ハイグレ創作喫茶 byボト
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