【雑記】ブログ開設二周年に寄せて&香取犬ビギニング【習作二編】

っちゅーわけでですね、結局これが丁度五十記事目となりました。節目としてはぴったりですね(一ヶ月放置したことから目を背けながら)
改めまして、本日ブログ開設二周年と相成りました香取犬です
それもこれも、大して更新が早いわけでもないのに足を運んでくださる読者の皆様のご支援のお陰です。謹んで御礼申し上げます

五十……五十記事かぁ。いつの間にそんなに書いたんだろ、正直あまり実感がありません。いや、もっと言えば記事内で小説の続きを更新することもあるから、記事投稿・更新ボタンをクリックした回数はもっとあるはずなんですけど……不思議なものです
というわけでこの際、ちょっと気になっていたどうでもいいことをカウントしてみました(そうでもしないと記事内容がいつもどおりの御礼とお詫びだけになってしまいそうだったので)

カウントしたのはズバリ――これまでに「ハイグレ」という単語を書いた回数!


そんなのどうでもいいから習作とやらを読ませろ! という方はこちら
カウントの続きは↓



ブログで二年、ハイグレ小説書きとしては約三年四ヶ月。自分史上「ハイグレ」よりも入力した回数の多い固有名詞はないでしょう。キャラクターも二百人ほど創作しているわけですから、例えば全員に十回ずつ「ハイグレ」と言わせているとしたら、しめて二千回になりますね。まあ自分は洗脳過程をじっくり書く派ですから、その倍でもおかしくないかもしれません
カウント対象は「ハイグレ」または「はいぐれ」の完全一致のみ。「ハイ……グレ……!」のようなものはノーカン
そしてカウント範囲は以下のとおり
①fc2ブログの機能である「ブログの全記事バックアップ」を用いてエクスポートしたtxtファイル(除外するのが面倒なので、ブログタイトルの「ハイグレ郵便局」などやコメント欄も対象に含める。但し本記事更新前までに限る)
②ハイグレ小説王国に投稿した『変わりゆく若人たち』『帝後学園の春』及び『ハイグレ短編集(参加自由)』内の投稿分
③新興宗教ハイグレ教に投稿した『ハイグレアイドル候補生!』
④ゲーム「The Gift of HIGHGLEntine's Day」のシナリオテキスト
多分これで自作品はほとんどだと思います。公開していないプロットとか入れたらもう少し増えますけど

さて、あまり引っ張っても仕方ないので発表しちゃいましょう。カウントの結果は――!



9546件!!!

エッ……(・・?

(つд⊂)ゴシゴシ

カウント

Σ( ゚д゚)ハッ!

Oh……一万近いのは想定外でした……そりゃ「ハイグレ」と打鍵するスピードも上がりますわな(←コピペはほとんどしてない)
しかしそれなら一万越しててくれたほうがキリが良かったんだけど、なんて思ったり
ついでに総文字数も見たら942262文字とのこと。ブログtxtにはhtmlタグも混入しているので正確にはもっと減少しますが、こっちもキリ悪く百万に届いてないとは
……いや、百万文字近くも書いてることを素直に驚くべきでしょうかね? 薄めの文庫本換算ならば十冊程度にもなる計算ですから
とにもかくにも次なる目標は決まりました。ハイグレ回数一万超え&総文字数百万超え! そしてもちろんそれに満足せず更に書き続けることです!
放置作はしっかり完結させ、新作へのイマジネーションも絶やさない――そういうものに私はなりたい
と大作家の言葉を借りまして、二周年の挨拶とさせていただきます。どうぞこれからもよろしくお願い致します



で、第二部としまして告知をば

まずは関連リンクについて
紹介一番乗りは最近一番乗りハンターを生業にしているらしき0106氏(なおライバルはROMの人氏)に奪われてしまっていますが、続いてうちでも紹介&リンク追加をさせていただきます

くもりのちはいぐれ byなまもの
小説王国にて『ハイグレの一番長い日』『戦え?ハイグレ島!』と長編二作を書き上げたなまもの氏のブログです。他に類を見ない舞台に先の読めない展開、そしてキャラクター達がハイグレに無様に堕ちていく姿にとても興奮させてもらいました。加えて、比較的多めの登場人物であるにも関わらず巧みに書き分けておられる点からも、氏の高い筆力が伺えます。同じオリキャラ書きとしては負けられないなと勝手に闘志を滾らせています
先日開設された氏のブログには両作のあとがきや、早くも新作長編『ハイグレ統一記』の序章が更新されています。そんなペースだとあっという間に総文字数追い抜かれそうなんだけど。『~統一記』は中世ファンタジー的王国ものとのことで、氏によってどのようにして各国の女王たちが統一されていくのか今からとっても楽しみです

ZweiBlätter by空乃彼方
スレでのリク募集やお絵かき配信でお馴染み、空乃彼方氏のイラストブログです
配信には何度かROMりに行きましたが、いやはや少しずつ絵が出来上がっていく過程はなんともワクワクするものがありますね
空乃氏と言えば一年以上前にあったリクキャラ全描き絵が圧巻でした。あれだけのキャラ数を描くなんて、本物の熱意がないと出来ないはずです。それに限らず精力的にリクに応えていく氏の姿勢は本当に見習いたいです
また、ブログ内でもちょっと言及されていますが(それと同じものかは分かりませんが)、氏の過去作には先生が小学生を洗脳する小説+イラストもありました。絵だけでなく小説など別の形態でのハイグレ作品も見られたら嬉しいです。……しかしakariku氏にも申し上げましたが、イラスト描ける方が本当に羨ましいです
それはそうと看板娘の赤い子、夏樹ちゃんの笑顔とドヤ顔が好き過ぎてヤバいんですが……これは変なのでしょうか?

とまあ、そんなお二方のブログリンクを右側関連リンクに追加させていただきました
本記事更新と同時に両ブログにコメントを差し上げています。もしも問題がございましたらご連絡いただければと思います

また、『新興宗教ハイグレ教』の下に『ハイグレアイドル候補生!』へのリンクを増設しました
その代わりというわけでは決してなく大変心苦しいのですが、単純にリンク集が膨らんできたため、参式氏の『第三ホール多目的室』、ソラ氏の『ハイグレクロニクル』、ナッシー氏の『ハイグレクリスマス』へのリンクを一旦外させていただきました。ご了承くださいませ
併せてリンク集内の「サイト」「ブログ」の文字削除、及び記事の文字色を#D4D4D4から#DCDCDCに、記事のバックグラウンドを#666666から#606060にして明暗を微かに強くさせましたのでご報告します
……改めて考えるとブログ開設時から比べると地味に色々変わってますね。流石は二年ということですか



――しかし
変わってるのは見かけだけじゃないはずです。自分の文章力だって、少しは成長していると思うのです
実はこの前iPhoneを機種変した際にアプリを整理していたら、何とずっと昔に書いたきりのハイグレ小説が出てきました。最終更新の日付は2012年。つまり『変わりゆく若人たち』を投稿するよりも前の文章です。このとき自分が(普通の)小説を本気で書き始めてから一年、といったところでしょうか
発掘された二編は完結しているわけではありませんが、この際折角なので公開することにします。生暖かい目で見守ってやってください



  『トワのハイグレ』 [2012/05/04]


……学校中に、緊急事態を知らせる警報音が鳴り響いた。
「ウソでしょ?」
私の口からはそんな言葉が漏れていた。

それは放課まであと一時限を残すのみとなった、休み時間の最中のこと。それまで教室の中で生徒達は、ほぼいつも通りに――友達と談笑したり、机に突っ伏して眠ったり、次の授業の予習をしたり――して過ごしていた。
「ほぼ」というのには理由があった。
耳を立てると生徒の話題には、おとといまでは口にもしなかった単語が並んでいる。
……「ハイグレ」という単語が。

奴ら、ハイグレ星人と名乗る宇宙人が東京都に居を構えたのが、おとといの夕方だという。
私がそのことを知ったのは、その日の夜中のニュース番組だ。次の日の提出の宿題をしていたら、BGM代りにしていたテレビから不思議な単語が飛び込んできた。
「ハイグレ星人、東京を占拠」
訳が分からず、私は勉強を放棄してテレビを覗き込んだ。キャスターの顔も私と同じように、疑問と不安の混ざった表情をしていた。
「きょう夕方5時ごろ東京都新宿に、ハイグレ星人と名乗る人々の乗る宇宙船が着陸しました」
ハイグレ星人?宇宙船?ここはアニメやマンガの世界じゃないんだよ。そんな簡単に未知との遭遇があってたまるか。
しかし後に続くVTRに、私の笑いは凍りつくことになる。その瞬間の新宿を映したテレビ局独占映像だ。
夕方の空から桃色を基調としたメタリックな鉄の塊がゆっくり降りてきて、下部から脚を伸ばして着地する。そして一気に変形をすると、芸術は爆発だと言わんばかりの謎の人型をとった城が完成した。
動画の撮影者は、城の足元から見上げた形で一部始終をカメラに収めていた。マイクには付近の人々のざわめきがしっかり入っている。動画は続く。
城の上部から、幾つもの飛行物体が列をなして降りてくる。ズームしてみると、それは赤い服で顔をパンストに包んだ、オマルに跨って銃を担いだ人間だった。意味不明な説明だが、事実である。
そいつらは肉眼でも捉えられるほど接近すると、一斉に地上に向けて銃を構えて――撃った。
赤い光線が雨のように降り注ぐ。いくつかは周囲の人間に命中してしまった。当たった者は光の中で苦痛に悶え、運良く逃れた者は哀れな者を見て悲鳴を上げる。
光から解放された人々は、何故か先程までの衣服ではなく、色とりどりのハイレグ水着をまとっていた。その人達はやがて、不思議な行為をはじめる。
「「「ハイグレ!ハイグレ!ハイグレ!」」」
そう繰り返しながら、ガニ股で水着の足の付け根に手を添えて、水着のラインに沿って腕を上下させる。顔は皆、恥辱と苦痛に塗れていた。
――光線に当たると、水着姿であられもないポーズを取らされる――
民衆のパニックを誘うには、十分だった。
撮影者を含め、皆が一斉に逃げ出す。上手く身動きの取れない人々に、光線は容赦なく命中する。結局その場から逃げ切れたのは、撮影者と他一割にも満たなかった。
と、ここで動画は終了する。
その後城から、「ハイグレ魔王」を名乗る声がして自分達はハイグレ星人であり、地球を侵略しに来たと言ったらしい。
キャスターが言うには、日が出ているとき程ではないが、今も東京はハイグレ星人の侵攻を受けており、被害者は後を絶たないという。
自衛隊はあす明朝から、城に対して攻撃を行う……と話している最中で、私はテレビの電源を落とした。
――馬鹿らしい。そんなオカルト、あってたまるか。
そうして私は布団に潜って眠り、翌日宿題を忘れて高校に向かったのである。

次の日、今から見れば昨日、学校での話題はハイグレ一色だった。
私たちの高校は関東地方から少し離れた場所にあるせいで、東京なんて行ったことの無い人も少なからずいる。だから宇宙人が何だと言っても対岸の火事でしかなく、危機感さえ湧かないのだった。
「あたしは着たくないー」だの「あれはエロいな」だのと、皆好き勝手に言っている。
私も、別に深く考えてはいなかった。どうせなんとかなるでしょ、私には関係ない。そう思っていた。
昨日が過ぎ、今日になっても。テレビの番組表が緊急放送だらけになっても、眼中に無かった。

けど、それは過去のこと。

「生徒の皆さんは速やかに、体育館に避難して――うわああああああああああっ!!」
緊急警報ののち聞こえてきた、数学教師の避難を促す声が悲鳴となり、そして「ハイグレッ!」に変わった。
途端に教室が、学校中が堰を切ったようにパニックに陥った。あちこちから甲高い悲鳴と怒号と、足音が聞こえてくる。
「ウソでしょ?」
私には未だにこれが現実に感じられなかった。
茫然とする私を、しかし現実に引き戻す声がした。
「十和!逃げよう!」
トワ、と。そう私を呼んだのはクラスメイトのアキナだ。
明奈は剣道部に所属していて、実力は全国レベルだという。更に言うとこの学校の生徒会の書記は彼女である。
性格もサバサバしていて正義感があって、変に神経質になってしまう私はそれが羨ましく感じる。
私たちは高校入学時に出会って丸一年半の付き合いだが、親友と呼べるほどに仲が良いと自負している。
そんなおおらかな明奈が、いつになく真剣な面持ちで見つめてくる。
「早く!教室は危ない!」
「じゃあどこか当てはあるの?」
「……生徒会室なら、鍵も掛けられる」
「本当に大丈夫?」
「そんなの分からないよ!でもここに居るよりは絶対安全なの!」
明奈の取り乱した姿……初めて見たかもしれない。彼女はもう、この緊急時に何をすべきか理解しているようだ。それに引き換え私は、まだ緊急時という実感さえ湧いてない。
明奈に突然グイと手首を引かれ、私達はもう誰も残っていない2年A組の教室を出た。
廊下を見渡すとすぐ、私達は目を疑った。何人――いや何十人もの生徒達がすでに、狭い廊下で女性用水着を着て一心不乱にハイグレをしていた。顔を赤面させて恥ずかしげに小さくハイグレする女子もいれば、臆面もなく誇らしげとも言える堂々たるハイグレを見せつける男子もいる。女子大上がりの新任教師も、大きな胸を揺らしてハイグレハイグレ。
――すべてが異常だった。
「どうなってんのよコレ……!?」
「可哀想に……」
私達は変わり果てた同級生を尻目に、上階へと続く階段へと向かう。現在地はL字型をした校舎の端っこで、3階。目指す生徒会室は4階の逆端だ。
今もどこからか悲鳴が聞こえる。その度に犠牲者が増えていると思うと、恐ろしさで震えてくる。次は私の番かもしれないのだ。
――嫌だ。絶対にあんなのは、嫌だ。
その思いが、階段を登る足を軽くした。明奈も二段飛ばしで駆け上がる。と。
「やめてっ、嫌!助けて!」
私達は上から聞こえた声に反応し、踊り場で足を止めた。そして階段に寝そべる形で頭だけ出して様子を伺う。
一年生の女子生徒だ。その子は壁を背に、迫ってくる何かを押しやるように手を前に出して震える。私達の位置からその子ははっきり見えるが、相手が誰かまでは見えない。見たくもないが。
その子と私の目が合った、そんな気がした――次の瞬間、「きゃああああああっ!!!」甲高い悲鳴が上がり、彼女の身体が赤い光に包まれた。
……初めて生で見た変身シーンを、私は凝視してしまった。
光は赤に青に赤にと色を変え、その度に彼女の服装が制服から水着へまた制服と姿を変える。大の字の手足を広げる彼女はいかにも苦しげだ。
数秒で光が消えると、そこにはTPOを弁えないハイレグ水着姿の女の子がいた。彼女自身も、自分の服装を見下ろして口をパクパクとしている。顔が一気に上気する――驚きに、羞恥心に、嫌悪感に、それだけでなく思わぬ水着の着心地の良さも加わっているかもしれない。
表情の変化と共に、その態勢にも徐々に変化が起きていた。腰を少し落として脚を広げてガニ股とし、両腕を股間に持っていく。
「あ、あぅ……」
そんな声が漏れた。身体が意思に反して勝手に動き、困惑しているのだろう。まさかあんな滑稽な態勢を、自らとるわけがない。
「やだ、いや……っ!」
身体がプルプルと震える。まるで自分を突き動かす衝動を、必死に抑えこむかのように。それに負けたら、自分が自分でなくなってしまうかのように抗う。
が、長くはもたなかった。
「――ハイグレっ!」
腕をグイッと引き上げる。そして堰を切ったように、繰り返しコマネチをする。
「ハイグレ……っ、ハイグレ……っ、ハイグレ……っ!」
しかし表情は、彼女の心はまだ彼女のものだった。嫌だ、恥ずかしい、悔しい、止めたい。朱色の頬を涙が伝う。何粒も、何粒も。落ちる涙と共に、彼女の心からそんな気持ちも薄れて消えていった。順応?――いや違う。これは“洗脳”だ。
「ハイグレっ!ハイグレっ!ハイグレっ!」



  『魔王様の宇宙航行録・スフィア編』 [2012/09/02]

ハイグレ魔王はハイグレ城兼宇宙船の窓から、無限に広がる星の世界を眺めては恍惚の溜息を吐いていた。
「この輝く星々に生を受ける者全て、いつかはアタシのモノとなるのね……」
物語はまだ魔王が侵略活動を始めたばかりの頃から幕を開ける。
この世に無限の星がある様に、地球に住む人間とほぼ同じ形態を持つ生命も、全くそうでない姿形の生命もまた無限に存在する。もちろんハイグレ星人は前者に分類される。
魔王が目論む全宇宙ハイグレ化計画の成就は文字通り全生命を手中に収めることにあるが、第一の目標は自分たちと同等クラスの人間型知的生命体だった。理由としては自分たちと似た生物であれば勝手も解り、洗脳活動もし易いということ。それに現在のハイグレ星人たちでは、人間形態以外の生命に対して十分な洗脳を施せない可能性があるのだーーこの時点ではまだ、ハイグレ光線銃及び類似装備は開発されていない。ハイレグを着せて「ハイグレ」を強制することによって堕とすか、魔王が直接魔力を吹き込むことでしか、洗脳の方法は存在しないーー。よって非効率的な現状打破のため、日夜研究者が新兵器の開発に勤しんでいるのだった。
そんな折、研究者チームのリーダー・ドクターHが急いで魔王の下に駆け寄った。
「ハイグレ! ハイグレ! 魔王様、ご報告致します」
「一体何?ドクターH」
魔王が宇宙からドクターHへと視線を移す。くすんだ青い肌に汗を滲ませる彼の表情には、歓喜を窺うことが出来た。
「遂に我々は、ハイグレ洗脳兵器を作り出すことに成功致しました」
「何ですって!?見せてみなさい」
ドクターHは指をパチンと鳴らす。すると魔王の間の入口から二名の研究者と粗末な服を纏い目隠しをされた女、そして「何か」が姿を見せる。
「これぞ洗脳生物兵器、“ハイグレスフィア”でございます」
「ハイグレ……スフィア」
魔王の口が、その名を反芻する。
禍々しい桃色をした水分で構成されていると見えるその球体は、およそ(地球単位で)2メートルの直径という巨体ながらも空中に浮かんでいた。因みに宇宙船内には重力装置が存在するため、それに逆らう不思議な存在であることは確かだ。
「今にお見せ致しましょう、ハイグレスフィアのその力を!」
ドクターHは高らかに言い放った。すると研究者たちは女の目隠しを取り、逃げないように抑えつけた。この女を始め、船内には研究用の実験体として以前侵略した星の人間を大勢捕らえてあるのだ。
女は魔王の喜々とした視線に己の運命を悟った。涙を流し、力なく項垂れる。
そこに、スフィアが空中を滑るように一直線に近寄る。研究者たちは女から離れる。と同時に、無抵抗な女の身体をスフィアがすっぽりと包み込んだ。まるでアメーバが獲物を捕食するかのように。
「き、きゃあああああああっ!!」
もそもそ蠢く水の塊のなかで女はもがき大の字となり、苦悶の叫びを上げる。声は魔王の耳にも届き、口を緩ませる。
徐々に女のぼろきれ同然の服がバラバラに融けていき、生まれたままの姿を晒させられた。服が消えた次の瞬間、スフィアの色が桃色から青色に変化した。青がまたピンクに、再び青にと素早く点滅を繰り返す。
尚も苦しみ続ける女の姿に、少しずつ変化が生じ始めた。液体が肌にまとわりつき、薄い膜を形成していく。その形はどう見ても、ハイレグ水着。
膜がより確かな実体を持ち女に完全にハイレグを着させると、スフィアは女を解放して研究者の隣に戻った。
取り残された女は、鮮やかな赤いハイレグを身につけた自分の姿を見て震える。そして内から湧き上がる突発的な衝動に抗えず、
「あ、ああ……っ、ハ、ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
ハイグレと叫びながらコマネチを繰り返した。目は閉じられ顔を真っ赤に染めて。女の中の羞恥心と快感の勝負は時間を掛けずに終了したようで、既に表情は笑顔に変わっている。
「ハイグレっ! ハイグレっ! ハイグレっ!」
「ーー見事よ、ドクターH。これからも精進して頂戴」
「ははっ! ハイグレ! ハイグレ!」
ドクターHは白衣の下の白ハイグレの線に合わせてハイグレをする。横の研究者たちも同様にした。
その時、タイミング良く航行オペレータから通信が入った。
「魔王様! 10光年先に、人間型知的生命体の住む星を確認しました!」
「ホッホッホ、これは渡りに船ね」
魔王は期待に胸を膨らませながらも王たる凛々しい顔付きで、各員に目まぐるしく指示を飛ばす。
「いいこと? 総員ワープの衝撃に対する準備をなさい! ドクターH、スフィアの量産体制は整っているわね? ーー目標、10光年先!」
「「「ハイグレ! ハイグレ!」」」

  ――

……うーん。読める文章ではあるものの、何となくまとまってない感じがあるような気がします。まあそれを言ったら『~若人たち』にもその他の作品にも、今見ると手直ししたいところはいくらでもありますが
でもこの頃から、自分が書きたいテーマは変わってなかったんだなとほっこりしました
同時発掘したプロットと脳の奥底の記憶によると、『トワのハイグレ』は『~若人たち』同様に学校内でのチェイスものになる予定でした。逃げ込んだ生徒会室にはすでに生徒会役員の誰かがスパイとして潜り込んでいて――みたいな感じで。『~若人たち』執筆開始時に『トワのハイグレ』を意識していたかは定かではありませんが、この作品が原点と言っても過言はではないかもしれません
実はこれより更に前にノート上に、公園で遊ぶ小学生たちがパンスト兵に襲われたことから始まる『ハイグレ鬼ごっこ』や、中学校にハイグレ軍が侵攻してくる小説(タイトル失念)も書いた記憶があるのですが、どちらも未完のうえどこに行ったか見当もつきません。本当の意味ではその二作の方が古いんですけど、いかんともしがたいですね
『魔王様の宇宙航行録』は、魔王軍がハイグレ銃を製造するまでの試行錯誤の過程を描く予定でした。以下確かこんな構想でした
――ハイグレスフィアを引っさげて降り立った惑星は騎士の星。スフィアでの侵略速度は効率が悪かったものの、侵攻の最中、偶然にも騎士剣に洗脳効果が宿るという副産物を得た。これにハイグレサーベルと名付け、量産して次の星へ。そこは魔法使いの星であり、遠距離からの魔法攻撃に苦戦するハイグレ軍。しかしなんとかこれを打倒すると、ハイグレ人間となった魔法使いは相手を洗脳する呪文、ハイグレスペルを編み出した。そして次の星は銃器の星。詠唱を必要とするハイグレスペルよりも、実弾銃やレーザー銃の方が弾速が速く劣勢を強いられる。だがハイグレ騎士との連携により、敵陣を崩すことに成功した。魔王はこの銃という兵器に惚れ込み、スフィア、スペルなどの技術を注ぎ込むことで遂にハイグレ洗脳銃を完成させた。そんなハイグレ銃のロールアウトの場として選ばれた星こそ、アクション仮面のいる地球だった――
銃や剣よりもハイグレスフィアとかいう謎物体の方が超技術を使ってるんじゃないか、ってことは当時から思ってましたからツッコミは無しでお願いします


さてさて、過去作のおかげで結構な文字数になったので、そろそろ終わりと致します
書きたい作品も書かなきゃいけない作品も、まだまだたんまりとあります。改めて、更新の遅い自分ですが、これからも末永くお付き合いくださると嬉しいです
ではまたー
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tag : 雑記

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No title

ブログでのコメントありがとうございました
相互リンクに追加させていただきました

昔書いた小説まがいの事が書かれていて驚きました
あの文章すでに無くしてしまったので内容も忘れてしまってますね
イラストはまだありましたが・・・
私も文章を少しずつ作ってるので参考にさせていただこうと思います

更新ご苦労様です

 更新ご苦労様です。自分は小説を王国に投稿するだけですが、香取犬さんはゲーム作ったり、イラスト作ったりリンク貼ったりと積極的ですな。今後も瀬尾の積極性で皆様を楽しませてください。

 ところで、どうでもいい質問ですが香取犬さんて中部圏にお住まいか、住んだ経験がおありですか?

Re:

空乃さんもなまものさんもこんなに迅速に対応してくださるとは……
相互リンクありがとうございました。これからよろしくお願いします!

>空乃彼方氏
>あの文章すでに無くしてしまったので内容も忘れてしまってますね
台本形式ながらも地の文もあり、「初めて文章作品を書きました」とのことでしたが読みやすく想像もしやすかったです。作者の筆がノっていて楽しげに書いている雰囲気が、文章から伝わってくるようでした
もしもご希望ならどこかに上げるか直接送るのでお申し付けください

>Y氏
どもどもです~
Yさんの小説を読むたびにショタハイグレ小説が書きたくなる病にかかるので困ります(困らない)

ブログを立てた初めは、こんな小説だけのブログに人が来てくれるだろうか、と思っていました。それまで個人サイトはイラストサイトがほとんどだったので(自分より正太郎氏の方がブログ開設は少し早いですけど)。でも意外と小説だけでもいらっしゃってくれて嬉しかったですね
小説以外に手を出した理由は、何となくやれそうだったから挑戦してみたかった半分、小説以外のを作って驚かせたかった半分ってところです。今までジェネレータ、イラスト、耳コピ、そしてゲームまで作ってきました。他にも思いついたら挑戦したいです

>香取犬さんて中部圏にお住まいか、住んだ経験がおありですか?
てやんでい! おいらぁ生まれも育ちも江戸の下町でい!

No title

こんばんハイグレー!(`・ω・´)ノ 呼ばれた気がしたので来ちゃいましたー、二回連続で一番乗り取り逃した廃業間近の一番乗りハンター0106とは私のことです(謎

ハイグレ打鍵回数!(`・ω・´)そういうのもあるのか……私もコピペせずに素タイプするので気持ち分かりますぜ。なんとなく士気というか高揚感というか、「ハイグレ」と打つたびにこみ上げてくるものがありますよねぇ……

習作も非常に興味深いです! 『トワのハイグレ』はとても面白くなりそうですけれどもやはり過去作にて結実させてしまっている感があるので、個人的には『魔王様の宇宙航行録・スフィア編』が続いてくれると嬉しいなぁ(*´д`*)チラチラッ

そして最後になっちゃいました、ブログ開設二周年おめでとうございます!(`・ω・´)ノシ 私も香取犬さんに負けじと頑張っていきたいと思いますといったところで今宵はこのへんでではではー!

お礼

 香取犬さんのコメントのおかげで、ネタが降って来たので続きかけました。ありがとうございます。

 それと、出身地を聞いたのは、文中で「放課」と言う単語を使っていたので。実はこれ、中部圏だけ「放課」は授業の間の休み時間と言う意味で使うことがあるので。標準語は「放課後」=授業が終わったあとの時間だそうです。

 ただよく読むと、香取犬さんも「放課後」の意味で使っていましたね。ごめんなさい。
プロフィール

香取犬

Author:香取犬
ハイグレの洗脳を受けて早幾年
遂に自らハイグレ小説を書くようになってしまいました
いつでもネタ募集中です
酉◆RYenwqtp9Y

関連リンク
新興宗教ハイグレ教
 →ハイグレアイドル候補生!
ハイグレ小説王国
 →変わりゆく若人たち
 →帝後学園の春


*応援しています*
ハイグレ第参ホール by参式
悪堕ち・洗脳・ハイグレ 絵とSSのひととき by正太郎
ハイグレ帝国史 byソラ
ハイグレストーリー! byナッシー
ハイグレ小説を書きたいだけの人生だった……。 by0106
ハイグレSS秘密研究所 byぬ。
くもりのちはいぐれ byなまもの
ZweiBlätter by空乃彼方
ハイグレ創作喫茶 byボト


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