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【ツイッター24hリク】No.6 グレイ・トワイライト【結果69h】

どうも かとりいぬ です



しかし かとりいぬは まにあわなかった!

*「おお! かとりいぬ
  おくれてしまうとは なさけない
  そなたに もう1にち きかいを あたえよう
  さあ かくがよい!

ということでお題箱企画ですが、香取犬は頓死しました。
自分で宣言したお約束をマモレナカッタ懺悔のために、書きかけですが投下します。
明日こそは完結まで頑張る……予定です。

元ネタのお題の紹介のほうは完結時にいたします。それまでは、当選者の方も結末を秘密にしておいてください。



しかし かとりいぬは またしても まにあわなかった!

*「おお! かとりいぬ
  おくれてしまうとは なさけない
  そなたに もう1にち きかいを あたえよう
  さあ かくがよい!



*「おお かとりいぬ!
  よくぞ かききってくれた!
  わしは とても うれしいぞ

二度もの延長、大変失礼しました。そしてお待たせしました。
お題開封から約69時間を経まして、約12000字にて完結となりました。

振り返ってみると「素直な内容」かどうかは微妙なところですが、おおよそお題に沿って書くことはできたかなと思います。


※今作の主人公は一人称が「ボク」ですが、作者的には性別を設定していません。
 男の子としてでも、ボクっ子の女の子としてでも、ご自由に解釈してください。




グレイ・トワイライト
Request from お題箱




 この世界に『魔王』と呼ばれる恐怖の存在がいることは、誰でも知っている常識だ。
 魔王は、不滅の存在だと言われている。それは不死だという意味ではなく、勇者によって倒されても必ず再び別の魔王が現れてしまうということ。
 これじゃあ、いつまで経っても真の平和はやってこない。世の中にはそんな風に諦めてしまっている人たちも多いけれど、それは違うとボクは思うんだ。
 何度でも現れるなら、何度でも倒せばいい。
 だからボクは、同じ夢を持つ仲間たちと一緒に魔王討伐の旅に出た。ボクの幼馴染でもある心優しい『僧侶』と、年下だけど魔法の才能に溢れた『魔法使い』ちゃんと、先輩冒険者で頼れるお姉さんの『戦士』さん。
 リーダーだからってボクが『勇者』だなんて呼ばれるのはまだちょっと恥ずかしいけど……いつか魔王を倒して、本当の勇者になるんだ!

 そして今、ボクたちの世界に君臨している魔王は――。

   *

 鬱蒼とした木々の茂らせる葉が何重にも重なって、空にしっかりと蓋をしている。お情けとばかりに僅かに差し込む木漏れ日だけを頼りに、ボクたちは王都に向かって歩を進めていた。
「あのさぁ戦士、ホントにこっちで合ってるの?」
 少し遅れ気味の魔法使いちゃんが最前列で地図を携えた戦士さんに、不満を露わにする。
「間違ってはいないさ。だが、急いでも到着は明日になるだろう」
「ええー! じゃあ野宿ってこと? やだよこんなジメジメしたとこで!」
「魔法使いちゃん。回復魔法、いる? 本当は傷を癒す魔法だから、体力はあんまり回復しないけど……」
「僧侶、その必要はない。魔法力は温存しておくんだ」
 戦士さんに止められ、僧侶はしゅんとして「分かりました」と引き下がった。「ええー!」ともう一度叫んだ魔法使いちゃんの声が、無情にも薄暗い森の中に吸い込まれていく。
 でも、魔法使いちゃんの気持ちもよく分かる。何時間も足場の悪い道を歩いてきたんだ、ボクだってだいぶ足取りが重くなってきたし、口には出していないけど僧侶も戦士さんも疲労の色が見える。
「あの、戦士さん。今日は早めに休めるところを探そうよ。王都に着くのは少し遅くなってもいいし」
 ボクが提案するなり、魔王使いちゃんはパッと顔を輝かせてボクたちに追いついてきた。それを見て、戦士さんもやれやれとため息をついた。
「勇者がそう言うなら、地図によると近くに小さな村がある。今日はそこで宿を借りることに――」
 戦士さんは腰の、ボクは背中に背負った剣の柄に同時に手を掛けた。敵の姿はまだ見えないが、どこからか漂ってきた殺気に対してとっさに構えたのだった。少し遅れて僧侶ちゃんと魔法使いも戦闘態勢に入る。
「……気付けるようになったか、勇者」
「うん。伊達に戦士さんに鍛えられてないよ」
 旅の中で出会った戦士さんは、ボクの師匠みたいな人でもある。剣の腕も鍛えてくれたし、こういう精神的な技術も教えてもらった。そのおかげでボクも成長できたと思う――でももっと、強くならないと。仲間のためにも。
 直後、正面の草むらから影が四体躍り出た。黒いテカテカした皮膚を持つ兎の魔物、ラバーバニィの群れだ。兎と言ってもその面影は細長い一対の耳にしかなく、体の形も大きさも人間と全く同じであり二足歩行をする。森に入る前、戦士さんから教わっていた要注意魔物だった。
「イィーーーー!」
 覆面のようにのっぺらぼうな顔のどこから叫んだのか、金切り声を上げたラバーバニィたちがボクたちに肉薄してくる。
「――邪魔だ」
 戦士さんは右足を踏み込むと剣を抜きざまに一閃、丁度間合いに踏み込んできたラバーバニィの胴体を真っ二つに切り裂いた。どう、と地面に落ちる魔物の身体だったもの。戦士さんの得意とする居合が冴えわたる。
 続いて、魔法使いちゃんの詠唱が聞こえてくる。大地の精の力を借りるための神聖な祝詞を唱え始めた彼女は、
「ああもう! あたしは早く休みたいのよぉっ! ――ロックスパイク!」
 途中でしれっと恨み言に切り替えてしまった。それでも膨大な魔力の奔流は杖から敵の足元へと迸り、隆起した岩の槍が容赦なく敵を貫いた。
 残り二体のラバーバニィの動きを観察すると、僧侶に狙いをつけている雰囲気があった。そうはさせない!
「僧侶! 下がって!」
「う、うんっ」
 ボクは剣を両手で握り込んで地面を蹴りつける。そして一息で接近し、素早く二度斬りつける新技を放った。
「二重斬り!」
 ラバーバニィの胸に十字の傷が走る。敵は「イッ!」と悲鳴を上げるが、致命傷には至っていなかった。だったらもう一度、と焦ったボクの視界には、もう一体のラバーバニィの姿は映っていなかった。
「勇者後ろ!」
「かはっ!?」
 僧侶の声が聞こえたときにはもう遅かった。背中から腹まで突き抜ける重量感のある一撃。軽やかな跳躍力を生かした回し蹴りがモロに入ってしまった。身体は地面に叩きつけられ、バサッと木の葉が舞った。
 吹き飛ばされた衝撃で、ボクの服の下に隠していたペンダントが表に出てしまう。小さな頃に僧侶がくれたもので、宝石に見紛うほど綺麗な石をあしらった首飾りだ。危険を顧みず旅についてくると言ってきかなかった僧侶――彼女を守ると誓った決意の証として、肌身離さず身につけていたのだ。そんな思い出の品を本人に見つかるのは恥ずかしいのと、それ以上に魔物に砕かれでもしたらと思う気持ちから、ボクは倒れ伏したままペンダントをギュッと握り込んだ。
 直後、僧侶が慌てて駆け寄ってきて膝を折る。
「勇者、しっかりして! エイド……!」
 癒やしの光がボクの身体を包む。少しずつ背中の痛みが引いていくが、初級魔法ではすぐに全快とはいかない。魔法を継続しながら、僧侶は震えた声で呟く。
「ごめんね、私を守ってくれたのに……」
 そんなことない、と言いたかったけれど、さっき蹴られた肺が痛んで上手に呼吸をさせてくれなかった。
 ……悔しい。昔はボクを名前で呼んでいた僧侶が、旅に出てからは『勇者』と呼んでくれることが、ボクには励みであると同時に重荷でもあったのだ。その名に恥じないような人間にならないといけないのに。
「イィィィ!」
「イッ!」
 などという感傷に浸っている暇さえ、戦場には存在しない。ラバーバニィたちは右手の小指だけを突き立てると、その指先から黄金色の電撃を放つ。まばゆい光が、無防備なボクと僧侶を撃ち抜いた。
「っ!」
「きゃあぁっ!」
 一瞬目の前が真っ白に塗りつぶされ、直後ゆわんゆわんとめまいがした。だがそれだけで、特に痛みなどはなく済んだ。――ボクにとっては。
「くっ、不覚!」
「二人ともしっかり! ――バーンウィング!」
 戦士さんの刃と魔法使いちゃんの火炎放射が、残っていた敵の息の根を止める。倒れるラバーバニィたちと、そして僧侶。
 今の今までかけ続けてくれていた回復魔法がようやく効力を発揮し、動けるようになったボクは入れ替わるように昏倒した僧侶の身体を揺さぶった。
「僧侶! 僧侶っ!」
 しかし全く目を覚ます様子はない。さっきの攻撃が普通の睡眠魔法などであれば、術者が死ねば効果は解けるはずなのに。
「ねえ戦士、ラバーバニィが使ってた魔法って?」
 魔法使いちゃんの声音にも、多少の焦りが滲んでいた。この子なりに僧侶を心配しているのだと思う。
 戦士さんは、ゆっくり首を振る。
「すまない、私にも心当たりがないんだ。だが村に行けば手がかりが掴めるかもしれない」
「そっか。地元の人なら、周辺の魔物の対処法くらい知ってるはずだしね」
 それから戦士さんは申し訳無さそうに、僧侶の華奢な体を担ごうとした。だけどボクは強引にその手を振り払い、自ら僧侶を背負って立ちあがる。
 これはボクの役目――ううん、これくらいしかボクにできることはなかったのだから。

   *

「この森のラバーバニィは、特殊な魔法を使うんじゃ」
 村に辿り着いたのはとっぷりと日が沈んでからだった。僧侶を宿に寝かせ、疲れた身体に鞭を打って三人で村長に話を聞きに行った。
「あの黄金の光、トワイライトをひとたび浴びてしまうと、もう自然に目を覚ますことはないのじゃよ。例外はない。残念じゃが……」
「……ウソでしょ」
 魔法使いちゃんと戦士さんが絶句する。でもボクは諦めきれずに食い下がる。
「何か方法はないんですか? ボクにできることならなんでもします。だから……!」
 村長は長いひげをいじりながら言うか言うまいか迷うような素振りをする。その間ボクはじっと村長の瞳を見つめ続けた。気まずさからか、村長の額に汗が吹き出し始める。やがて観念したように、一つの希望の道筋を教えてくれた。
「グレイの根というものがある。万病に効くと言われておるあの根を煎じて飲ませれば、あるいは……」
「それはどこに!?」
「グレイ遺跡。森の奥深くにそびえる大樹グレイを祀っていた神殿じゃ。じゃがあそこは――」

   *

 太古の昔からそこに存在していたことの証明と言わんばかりに、遺跡は植物の成長に飲み込まれて根や蔦が生い茂る様相を呈していた。
 村で一晩を明かして早朝――少しだけ、何事もなかったかのように僧侶が「おはよう」と起き上がってくれることを期待したけれどそれは叶わず――ボクたちは眠り続ける僧侶を助けるためにグレイ遺跡に向かった。
「村長、言ってたよね……?」
 昨日聞かされた話を思い出したのか、魔法使いちゃんの足が震えている。
「怖気づいたのか?」
「ち、違うわよ! もしまだ魔王の手先が巣食ってたって、あたしがぶっ飛ばしてやるんだから」
「……そうだな」
 そうやって戦士さんが魔法使いちゃんをからかったのも、本当は緊張や強い決意の裏返しなのかなとボクには感じた。戦士さんほどの冒険者でも、そうなのか。
 ――じゃがあそこは、一年前まで魔王が根城にしていた場所なのじゃ。今でも当時の側近級の魔物や、凶悪な罠が残っておるやもしれぬ。
 今のボクたちの実力では、太刀打ちできないダンジョンかもしれない。だけどそれが引き返す理由にはならない。
「……行こう、戦士さん、魔法使いちゃん。僧侶を助けるために」
 二人が確かに頷いてくれたのを確認して、ボクたちは入り口に足を踏み入れる。
 石壁から伝わる冷ややかな空気が遺跡内部を満たしている。そして、思ったよりも明るい。規則的に並んでいる燭台のいくつかには未だに火が灯っているし、歳月によって朽ちたか根に侵食されて崩れ落ちた天井の穴から光が差し込んでいたからだ。
 精神を研ぎ澄まして、魔物の気配を探ってみる。少なくとも周辺には気配を感じなかったけれど、慎重に進んで行こう。なにせ今は僧侶がいないから、もし誰かが傷ついたら回復役はボクしかいないんだから。
 ボクの魔法の才能は、正直言って大したことはない。回復魔法は使えるけれど、僧侶よりも更に効果が弱いし持続時間も短い。攻撃魔法も使えるけれど、拳よりも小さな火の玉では弱い魔物も倒せない。ついでに言えば、剣術だって戦士さんにはまだまだ及ばない。これを「何でもできる」と捉えるべきか、「何にもできない」と捉えるべきか、ボクにはまだ分からないでいる。
 探索を始めて二時間。敵にも罠にも遭遇することなく、もちろん目的のグレイの根らしきものも見当たらないままだった。体力だけならまだ大丈夫だけど、もしかしたら何の成果も得られないのではという漠然とした予感が徐々に鎌首をもたげてくる。その思いは、確実にボクたちの緊張感と集中力を削いでいく。
 もはや何十度目かの、突き当りの小部屋。どうせハズレだろうと勝手に落胆していたボクの耳に、隊列の先頭を歩く戦士さんの声が飛び込んできた。
「何だ、これは……?」
 ボクと魔法使いちゃんは急いで戦士さんの指し示すものを確認する。高さはボクの膝丈くらいの、小さな像だ。陶器のようなツルツルの表面をしており、青い肌と赤く露出度の高いの衣装をあしらった人形だった。最も目を惹くのは像の顔、そこには黄色と青に塗り分けられて怪しげな笑みを湛える仮面が装着されていた。
 ボクには、いや、今この世界を生きる人間なら誰しも、心当たりのある姿であった。
「これってもしかして」
「魔王像……?」
 魔法使いちゃんとボクがぽつりと呟いたその瞬間――像がカッと閃光を放ち、ボクたちは完全にそれに飲み込まれた。
「くっ!?」
「なぁっ!?」
「うわっ!」
 ――まさか罠か!?
 突然のことに反応すらできず、三人の悲鳴が遺跡の中にこだました。瞼を閉じてもなお瞳を灼くほどの光によって、視界はおろか頭の中までぐちゃぐちゃにかき乱される気がした。今感じている触覚や聴覚が、本当に起きていることか幻覚かなのかも判断がつかない。
「……グレッ! ……イグレ……!」
 そう、例えばこの声が、本当に戦士さんのものなのかとか。
 光の刺激で潤んだ目をしばたきつつ、目の前で起きている状況を確認する。そこには確かに戦士さんがいた……のだけど。
「せ、戦士さん?」
「ちょっと、戦士ってば……」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 戦士さんの出で立ちはついさっきまでの旅慣れた軽鎧などではなく、例の魔王像と同じ形のオレンジ色の極薄の衣装に変わってしまっていた。背中を大胆に開け放ち、布をお尻に食い込ませた、奇特としか言えない格好に。しかも両足を恥ずかしげもなく左右に開き、上半身はお辞儀でも繰り返すかのように前後させていた。
 ボクと魔法使いちゃんが絶句したのは言うまでもない。なぜならそれは――現代の魔王『ハイグレ魔王』の尖兵たる、ハイグレ人間の姿だったのだから。
「戦士さんっ!」
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
 何度呼びかけても、戦士さんはこちらに背を向けたままで「ハイグレ」以外の返事をくれなかった。
 さらには、今の状況を正確に把握する間すらもなく、魔法使いちゃんが言う。
「ねえ、勇者……あたしたちも……!」
「え? ……うわ!?」
 そう、ボクは赤色、魔法使いちゃんは水色。今の戦士さんと同じように元の衣装も武器も失われて、いつの間にかハイグレ人間の格好にさせられてしまっていたのだった。気付いた途端、解放された手足と腰回りに冷たい空気がまとわりつき、反対に体の内側は羞恥心でかあっと燃え上がる。
 魔王像から発せられた光が、ボクたちの服を変えた。そして魔王像に一番近かった戦士さんがまず最初に、抗う間もなくハイグレ人間になってしまったと……そういうことなのだろうか。
 あまりにいろいろなことが突然起こりすぎて、思わずボクはしゃがんでうずくまってしまった。すると魔法使いちゃんは驚いたようにくぐもった声を出した。
「勇者、う、ごけるの?」
「どういうこと……?」
「あたし……体が、か、固まって……あの魔王像に、見つめられて……!」
 どうやら、魔王像の視線を受けて体の自由がきかなくなっているらしい。そしてその効果は、なぜかボクには通じていないようだった。そんなボクの胸元で、なぜか唯一残っていたペンダントがきらりと輝いた。
 魔法使いちゃんの息が、傍で聞いていても分かるくらいに荒くなっていく。額や水色の布に、苦しそうな汗が滲んでいた。
「だったら……行って。あたしたちは、いいから」
「何言ってるのさ! 二人を置いてなんて行けないよ!」
「……あたしも、なんか頭の中ヘンで……ま、魔王像に、ハイグレを捧げなきゃって、思っちゃうのよ……!」
 魔法使いちゃんは、本心から悔しそうに吐き捨てる。
「このままじゃあたしも、戦士みたく……ハイグレ人間になっちゃう……。そうなったら、誰が僧侶を助けるのよっ!」
 確かに僧侶はボクにとってもちろん大切な幼馴染だ。だけど、魔法使いちゃんも戦士さんも大事な仲間なんだ。
「でも……っ!」
 ボクにはどちらも選べない。けれど魔法使いちゃんが、そんなボクの背中を突き飛ばすように叱りつけた。
「この役目は! 勇者にしかできないの!」
 ――何にもできないボクにしか、できないこと。
 彼女の言葉を受け取ったボクは、踵を返す決意をした。二人を残していくことには、身を引き裂かれるような痛みを感じるけれど。だってもしかしたら、二度と会えないかもしれないのだから。
 この世界においてハイグレ人間にされるということは、元の人格をすべて失って、ハイグレ魔王に忠実な手先に変えられてしまうことを意味する。ハイグレ魔王が君臨し、世界征服を目論んでいる今、こうした悲劇はあらゆるところで起きている。意気揚々と旅立った冒険者一行が数日後にハイグレ人間として帰ってくることもあれば、町一つが丸々ハイグレ人間の町に変わってしまうこともあるという。
 そういえば、戦士さんが昔旅立った理由も、故郷の村がハイグレ魔王に襲われて家族を含めた村人全員が洗脳されてしまったからだと教えてくれたことがあった。魔法使いちゃんも、魔法の師匠が自らを犠牲にして守ってくれたから助かったと言ってたっけ。
 そんな二人が、今は。
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハ……うぅ……! 勇者……そんなにあたしの姿、見てたいの……!?」
 戦士さんは完全にハイグレ人間として祈りを捧げるようになってしまっており、魔法使いちゃんも精神を汚染されきってしまう一歩手前であった。魔法使いちゃんの言葉は、強がり以外の何物でもなかった。
「……ごめん。ボク、行くよ。絶対に僧侶を助けるから」
「いいから……早く行きなさいってば。……あとは、任せたわよ」
 ボクは大きく頷いて、その部屋を後にした。背後からは、「はいぐれっ! はいぐれっ! はいぐれっ!」という、二人目のハイグレ人間の声がした。

   *

 失意のなか一人きりで、ハイグレ人間の姿のまま遺跡を彷徨うこと一時間ほど。やっとの思いでたどり着いた最奥の広間は、不思議な桃色の鉱石が放つ神々しい輝きに満ちていた。
 位置的には大樹グレイの直下のはず。おそらく中央に鎮座しているあの祭壇で、昔は大樹の力を讃える儀式を執り行っていたのだろう。今ではここにも植物の侵食が進んでおり、祭壇は見る影もなく半壊していた。
 しかしそれだけにグレイの根はいくらでも採取することができた。まるで宝の山のようで嘆息さえ漏れてしまう。ただし荷物袋も根を刈り取るための剣もさっきの光で失ってしまったので、ボクは仕方なく、根の先端の細い部分を千切って手で持てる程度の量を持ち帰ることにした。煎じて薬にするという話だったから、これで十分足りるはず。
 ――魔法使いちゃんと戦士さんのおかげでここまで来れた。絶対に僧侶に届けなくちゃ。
 改めて心の中でそう誓い、来た道を引き返していく。これまで散々迷ったから、帰り道はちゃんと覚えている。
 遺跡から出て村に戻ったら、ボクのこの姿に驚かれたりするかもしれないな、とふと思った。当然、ボクとしてもこんな格好で人前に出るのは恥ずかしいけど、そんなことは言っていられない。精神は洗脳されていないということをちゃんと証明する必要がありそうだ。……最悪、村に入れてもらえなかったとしても、このグレイの根だけでも僧侶に飲ませてもらえればボクは満足だ。僧侶が無事に目を覚ましてくれさえすれば、ボクは……!
 二人と別れた小部屋は道すがらにはないため、様子を窺ったりはしなかった。もし行ったとしても、きっと魔法使いちゃんに「寄り道なんてしてないで村に戻りなさいよ」って叱られるに違いない。
 黙々と道を進むと、あそこの壁に外の光が差し込んでいる。さあ、あの角を曲がれば出口だ。駆け足で向かったそこには、
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「はいぐれっ! はいぐれっ! はいぐれっ!」
 虚ろな目をして服従の動きを繰り返すオレンジと水色のハイグレ人間。それと彼女たちが崇拝する魔王像がボクを待ち構えていた。
「……どうして」
 こんなところにいるの。ボクの前に立ちふさがるの。ボクのことを忘れてしまったの。
 色々な言葉や思い出が浮かんでは消えて、胸が締め付けられていく。表情が歪むボクと対照的に、鉄仮面を被ったように眉一つ動かさない戦士さんと魔法使いちゃん。それが余計にボクを悲しくする。
 ――でも、ボクは!
「うわああああああッ!」
 雑念を振り払うように、腹から吠えて突撃する。丸腰のボクにはそうして押し通るしか術がないから。
 魔王像に相対すると精神がハイグレ人間へと洗脳されてしまうという効果が何故かボクには効かないなら、それを頼りにするだけだった。
「ハイグレッ!」
「はいぐれっ!」
 二人は狭い通路に並び立ち、手足を広げて威嚇するように行く手を遮る。ボクは半身になって二人の間を抜けようと試みた。その直前でダンと一歩強く踏み込む。次の一步の力を溜めると同時に、タイミングをずらして敵の動きを躱しやすくする――戦士さんに教わった技だ。
 それで迫りくる四本の腕を間一髪ですり抜けた――かに思えた。成功したと確信した瞬間、二人の後ろに控えていた魔王像が再び光を放ったのだった。やはりボクには洗脳効果は効かなかったが、目をくらまされてしまうには十分で。勢い余って前に倒れ込んだボクは、無様に転倒することを覚悟した。
 しかし、そうはならなかった。
「――あうぅっ!?」
 ビン、と上半身に強烈な制動がかけられる。両側の肩紐をハイグレ人間たちにそれぞれ握られ、伸び切って反動で引き戻された。衣装が一つなぎであるせいで、胸のあたりやあらぬところが締め付けられて恥ずかしい声が出てしまった。
「は、放して!」
 身を捩って抵抗するも解放してくれるはずもなく、むしろ生地が伸びてさっきと同じ変な感覚を味わわされるばかり。そうこうしているうちに腕も抑えられ、ボクは完全に捕らえられてしまった。
 耳元で、無機質な声が囁かれる。
「ハイグレ魔王様ニ、忠誠ヲ誓エ」
「全テハ、ハイグレ魔王様ノタメニ」
 元の二人からはおよそ想像のつかない、冷たく感情のない声音で屈服を迫る。もうどちらも、魔王の尖兵に作り変えられてしまったのだと認識するには十分すぎた。ハイグレ人間が元の人間に戻ることは、ない。知らず、ボクの目に涙が浮かぶ。
「戦士さん……魔法使いちゃん……!」
「魔王様ノタメ、ハイグレヲ捧ゲヨ」
「忠誠のハイグレヲセヨ」
「何するん――ひぁっ!」
 またしても嬌声を上げてしまったのは、戦士さんが右手首を、魔法使いちゃんが左手首を持ってボクの股間のそばに近づけるから。つまりは、魔王に忠誠を捧げるための動きをボクにさせようというのだ。だからどうした、と虚勢を張りたかったけれど一方で、取り返しのつかないことになるかもしれない予感もした。
「うぅ……!」
 二人は信じられないほどの力で腕を引き上げようとしてくる。耐えなきゃ、と力を込めた手の中に握っていたグレイの根が、パキリと折れた。その音のせいで気付かれて、無理やり握り拳を開かされて指を真っ直ぐ伸ばされる。当然、グレイの根はあえなく床に落ちてしまう。僧侶に持って帰るはずの、大事な薬が……!
 ボクの意識が根に向かってしまったその隙を、ハイグレ人間たちは見逃してくれなかった。
「ハイグレセヨ」
「ハイグレセヨ」
「うわぁ!」
 鏡のように動きの揃った二人によって、ボクの両手は魔王への忠誠を意味する動作を描いてしまった。生地が擦れる不思議な快感と、魔王に屈服させられるなんてという惨めさが渦を巻いて、恥ずかしさでこの世から消えてしまいたくなる。ハイグレ魔王像が、ボクの情けない姿を見てニタニタケタケタと笑っているようだった。
 ――悔しい……ボクは勇者なのに……!
「やめっ――はあぁ!? うあぁっ!」
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
 その後も容赦なく腕を上下させられるボク。誘惑の呼び声も続いている。これじゃあまるで終わりのない拷問だ。
 ……いや、終わる条件は分かっている。ボクが身も心もハイグレ人間に堕ちてしまえばいいのだ。でも、そうはなるもんか。ボクに強制的な洗脳効果は通用しない以上、本当の意味でボクの心が折れない限りは大丈夫だ。そしてボクは絶対に負けない。世界のため、仲間のため、僧侶のため、こんなところで悪に染まるわけにはいかないんだから!
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
「ハイグレ、ハイグレ、ハイグレ」
「ボクは……ボクは……っ!」
 意識を強く持ち、快楽と服従の誘いに逆らい続ける。そんな膠着状態が、正確な時間はわからないけれどしばらく続いた。守るべきもののために耐えなくちゃいけないんだと、何度も自分に言い聞かせる。
 ふと気づくと、首に提げていたペンダントがひときわ強く桃色の光を放っていた。いや、輝くというよりもむしろ、許容量の臨界にあると言わんばかりに漏れ出しているかのようだ。ペンダントに何かが起きている? そういえば前に魔王像に遭遇したときにも光っていたような。元は僧侶がくれたただの首飾りのはずだけど、そもそもこのペンダントは、一体……?
 ボクの考えを邪魔するかのように、カタカタと聞き慣れない音がした。顔を上げると、音の出どころは魔王像だった。魔王像は独りでに左右前後に揺れに揺れて怒り狂っていた。ハイグレ人間たちによる洗脳誘導がうまくいかず、いらついているのだろうか。だとしたらしめたもの――
「うわっ!」
 再び、閃光が走り抜ける。間髪入れずにもう一回、二回。相変わらずボクには目くらまし以外にはなんともない、そう思っていたけれど、違った。光が襲いかかってくるごとに、ペンダントが共振しては輝きを増している。それはつまり、今までは宝石が魔王の光を吸収していたことを意味しているのだろう。
 ペンダントが、僧侶がボクを守ってくれていた。ボクが守ってあげるつもりが、逆に守られていたなんて。その嬉しさと気恥ずかしさは、しかし浸る間もなく恐怖と罪悪感に上塗りされる。僧侶との大事な絆の証は、今にも限界を迎えて壊れてしまいそうで。
「やめろっ! やめてよぉっ!」
 ボクは泣き叫んだ。ペンダントがなくなってしまったらどうなるかを想像するのは、二重の意味で恐ろしくて。
 しかし魔王の像は容赦なく、暴力的な量の洗脳の光を浴びせ続けた。寄せては返す、波のように。
 やがて、宝石の表面に嫌な音を立ててヒビが走り――そして、粉々に砕けた。
「そう、りょ……!」
 光は脳を貫いて、ボクの意志も思い出も、何もかもを強引に書き換えていった。
 ……何も聞こえない。何も見えない。何も感じない。凪のような一瞬が通り過ぎ、ボクは覚醒する。
 両脇にいた二人は、静かにボクを解放する。両の足で立ったボクは自分のなすべきことを理解して、自分の意志でそれを行った。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 そもそも、最初に魔王様の像に光を浴びせていただいたときから、ボクはとっくに赤色のハイグレ人間だったのだ。おかしかったのは、ボクの心だけ。ようやく自分の姿に相応しい心を持つことができたことがなんだか嬉しくて、独りでに感謝の言葉が唇から溢れ出す。
「ボクヲハイグレ人間ニシテイタダキ、アリガトウゴザイマス。魔王様ニ、永遠ノ忠誠ヲ誓イマス」
 口にすると、なんて甘い蜜のような言葉だろうか。自分がハイグレ人間であることを認めるということは、自分が偉大なる魔王様に服従する下僕だと認めることであり、魔王様の野望を果たすために働けば見返りに大いなる寵愛を受けることができるということ。それを考えると魂が震える。どうして今まで頑なに転向を拒んでいたのか、今となっては微塵も理解できない。
 オレンジのハイグレ人間も、水色のハイグレ人間も、ボクの今の宣言に満足しているようだ。股を開き、ボクの両隣で魔王様に一緒にハイグレを捧げる。
「ハイグレッ! ハイグレッ! ハイグレッ!」
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「はいぐれっ! はいぐれっ! はいぐれっ!」
 無二の快感を一頻り味わった後、ボクは自らの使命を果たしに行くことにした。
 ハイグレ人間になったとはいえ、もちろんボクの大好きな人は、今でも一番最初に会いたい人のままだ。一刻も早く駆けつけて、そして――
「……僧侶モ、必ズヤハイグレ人間ニ。全テハ、ハイグレ魔王様ノタメニ」

   *

 とある、窓のない締め切った部屋に火が揺らめく。微かな明かりに照らされるのは、広い室内を満たすほど多数のハイグレ人間たち。恍惚とした表情で、小さな陶器の魔王像を囲んでいる。
 この集団の長であるハイグレ人間が、魔王像に向かってがに股を開く。その他のハイグレ人間たちも規律の取れた動きで追随する。
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
「「「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」」」
「……ハイグレ魔王様。今日もまた、愚かな未洗脳者どもを遺跡に送り込みましたですじゃ。まだ若い子たちゆえ、洗脳の暁にはさぞや活きの良い魔王様の手足となることでしょうぞ」
 ふふふ、と目尻を下げる長。するとその背後で扉が外から開かれた。そこにあった四つの影を認め、長は親しげに部屋へと招き入れた。
「おお。よくぞ戻ったのじゃ、新たなる魔王様の下僕たちよ。さあ、我々と共に魔王様にハイグレを捧げるのじゃ」
 赤、水色、オレンジ、そして白。四人のハイグレ魔王の尖兵たちはおもむろに輪に加わると、大いなる主に向けて恭順の意を示すのだった。

   *Fin.*





いかがでしたでしょうか?

以前も1h即興企画でドラクエ風の世界観で職業名呼びのネタはやっていましたが、キャラクター作りが楽なのでお題に合わせてまた採用してみた次第です。
なお、内容的にもドラクエオマージュだらけです。パデキアの根っことか、マトリフ師匠とか、伝わった方とは普通にドラクエ談義したいですね。

今回採用させていただいたお題はこちらになります。私をドラクエ好きと知っての行いか!?(謎大神官ハーゴン

なお、以下のお題の『絆』という部分に惹かれ、本編の前半部分はほとんど『絆』の描写をするために書いたような感じでした。おかげで設定的にもパーティメンバーの描写的にも、いい感じに練ることができたかなと思います。


以下、自作解説。

世界観的には、基本的には中世ファンタジーなやつです。『勇者』と『魔王』の戦いが古くから続いており、『魔王』は倒される度に全く別の『魔王』がどこからか現れる、というイタチごっこを続けています(FF10的な感じだけど『シン』を倒した○○○○獣が代替わりするわけではない。でもナギ節的なのはあるかも)。
で、今代の『魔王』がハイグレ魔王だったというわけです。何年前に出現したのかは決めていませんが、少なくとも10年くらいは前から世界征服を目論んでいて、まだその魔の手が及んでいない地域にも噂が広まっているくらいじゃないかなと思います。

勇者のペンダントはアクションストーンです。ハイグレ魔王に対抗する力を持っています。
勇者と僧侶が暮らしていた村で、川上からどんぶらこと流れてきたのを幼い頃の僧侶が拾いました。勇者や僧侶がハイグレ魔王を倒す旅に出る運命が決まっており、アクションストーンを引き寄せたようです。
グレイ遺跡の祭壇周辺の宝石も、アクションストーンの原石です。そのため魔王は祭壇に近づけませんでした。それでもグレイ遺跡を根城にしていたのは、アクションストーンが流出して世の中にハイグレ魔王の対抗手段が蔓延するのを防ぐためでした。
そんな魔王がグレイ遺跡を去った理由は、
・他に良い拠点を見つけたから
・魔王の力を移植した特別なラバーバニィや、魔王像トラップを量産することができたから
・近くの村を完全にハイグレ魔王の支配下に置くことに成功したから
のように、グレイ遺跡の防衛の用意が万全に整ったためというイメージです。

ラバーバニィの電撃魔法トワイライトは、言わずもがな魔王様のおしおき電撃がモチーフです。ネーミングもそのまんま「黄昏」から。

今回自分の作品には珍しく、ハイグレ人間のセリフが全カタカナなのは、
お題に「尖兵」とあったこと、また他のお題にも「無個性化」があったのでそのあたりを意識しました。
一人称の中身までカタカナだと流石に読みづらいので勇者の地の文は普通のままでしたが。

本編で勇者が堕ちた後は、
グレイの根を拾って三人で村に戻る→
村人はみんなハイグレ人間なので「計画通り(by月)」みたいに迎えてくれる→
魔王像(一家に一体いる感じ。独裁国家か)を宿の部屋に持っていく→
グレイの根の薬を僧侶に飲ませ、僧侶目覚める→
魔王像の光でわけもわからないうちに洗脳完了→
村長の秘密の礼拝部屋に四人ともご案内
という感じの流れで最後の段落になりました。

最初のプロットでは、魔王像は遺跡内に何箇所も配置しておき、最初に戦士が不意打ちでやられ、二人で逃げ出して次に魔法使いが勇者の身代わりにやられる予定でした(勇者のペンダントの効果には誰も気付かず、要するに魔法使いが無駄な犠牲になってしまう感じ)
が、パーティ人数も三人と少ないし、洗脳の場面を分けると更に文章が延びそうだったので執筆中に路線変更しました。

ファンタジー世界なので、ハイグレに対しての「水着」「ポーズ」「コール」は禁句にしました。本文中に苦労の跡が隠せてないです。
ただ、外来語の中でも「ペンダント」「オレンジ」は分かりやすさ重視で諦めました。
こういうのは、時間があればゆっくり悩んで自己流の表現を考えたいところです。


とりあえず、補足したいことは補足できたつもりです。
今回の反省点は、とにかく24hチャレンジと宣言しておいて69hもかかってしまった点、これに尽きます。24h以内に完結することを期待されていた方には、申し訳ありませんでした。
お題に対してのプロットの組み方が悪かったのと、自分の集中力を過信していたのが原因だとは思っています。
もし次やるとしたら、24hチャレンジという銘打ち方はやめようかなというつもりです。小説執筆any%RTAとか言っておけば、何時間かかってもガバの一言で済んだのかも……
ただ、今回こんなにお題をいただけているとは思っていませんでしたので、お題を開封してみてどれを選ぶかとても楽しく悩ませてもらうことができました(それだけにご期待に添えず(´・ω・`))。
自分は常に自己満足できることを目標に作品を作ってはいますが、その創作活動がほんの少しでも誰かにも楽しんでもらえたならそれが一番嬉しいです。

ではまたー。
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No title

お疲れ様です!

勇者一行がハイグレ洗脳されるまでの過程がとても丁寧でとてもワクワクしました!
戦士さんや魔法使いちゃんのようにどんな過去を持っていようともハイグレ人間にされてしまったら関係なく魔王の尖兵になる・・・改めてハイグレ洗脳は恐ろしいということが認識できましたね・・・。

今回はサブテーマに絆を採用されているとのことでした、戦士さんとの師弟、僧侶ちゃんとの昔からの絆のように関係がとても分かりやすかったので、洗脳されてしまったときの勇者の悲しさ、悔しさがより一層際立ってましたね。

短期間でこれほどの内容を書けるのはさすがです!また表現とか参考にさせてもらいます!
2度目になりますがお疲れさまでした!


Re:ムゲン氏

ありがとうございますー

過程の部分は、要するにハイグレ洗脳への前フリですよね。
戦士は頼れる強者感を演出しておいて一瞬で堕とされたり、
魔法使いは自由奔放な性格だったのに堕ちたら従順になってしまったり。
(このあたり冒頭から意識して表現していました)

その上で、ムゲンさんが指摘してくださったように背景の過去や絆があっても一切関係なくハイグレ人間化してしまう……恐ろしいことであり、同時に我々が好きな要素なんじゃないかなって思っています。

技術面の成長は、苦手や伸ばしたい箇所に具体的に気付くことが第一歩です。自分で気付くか、他人から指摘をもらうか。それができてから、改善方法を見つけるというステップがいいのかなと、自分は思います。
自分はキャラ作りが苦手なので、ぜひムゲンさんのキャラを研究させてもらいたいところです。

No title

24hチャレンジお疲れ様です。
間に合わなかったとはいえ濃密な一作でしたね~。
話の起承転結もですし、裏設定に至るまで非常によく練られている。
RPGや小説、その他様々な物語に多く触れて来られた香取犬さんの懐の深さを垣間見る事ができた思いです。
そしてハイグレ小説書きとしては『肩紐を引っ張られ強烈な制動を掛けられた』という一節にとても興味を引かれました。
不可抗力的に食い込みを実感させられる描写は自分でも色々書いてきたつもりでしたが、まだまだこんないい表現が、画的にも感覚的にも分かり易い表現があるんだなぁと勉強になりました。
守備範囲の狭さを自称する牙蓮なだけあってドラクエの話題にはご一緒できませんが、とても心躍る世界観でのハイグレ小説、楽しめました。

No title

こんばんハイグレー!(`・ω ・´)ノ どうも、69時間かかるRTAがあると聞いてのこのこやってきた0106でございますー!(ハイグレ小説執筆RTA挑戦者は香取犬さん1人なので実質あなたが…世界1位です…(謎板尾)

尖兵ってコトバの響き、私もすき…(謎告白)( ˘ω˘)ファンタジーもの特有のエ◯トラップダンジョン!そのあまりにも強力すぎる即し系(人間やめる的な意味で)トラップが蔓延するような絶望的な世界でよく勇者なんてやれますねぇ、とか思いながら読んでましたが勇者くん一行(男の子として読んじゃいました感)はレベル不足だと明言されている…練達の勇者パーティならある程度ハイグレの恐怖とも太刀打ちできるんかなぁとか色々妄想しつつも、推奨レベルを逸脱した高難度ダンジョンに挑むハラハラ感もまたファンタジーモノの醍醐味ですねぇ!

そういうRPGとしての良質なエッセンスをいくつも匂わせてくれつつも、なにより勇者くんが勇者ちゃんでも通用するユニセックスな仕様に舌を巻きつつ今宵はこのへんでではではー!(`・ω ・´)ノシ

Re:

>牙蓮氏
(約束を)マモレナカッタ…
ただ、時間をもらえた分濃密にすることができました。速筆とクオリティはトレードオフですね(今回どっちも中途半p
裏設定は、話を展開する上で「こうでもないとこの展開に納得が行かん」という自分の頑固さから捻り出してるのがほとんどだったり。

>肩紐を引っ張られ
「間をすり抜けられかけた二人が振り返って勇者を止めるなら」と考えたら肩紐くらいしかないのでは、という消去法でした。
改めて考えてみるとあんまり他の作品では見かけない表現だったかもしれないです。他にもまだまだ埋もれてるかも……?

そういえば、牙蓮さんにだから言いますが今作の魔法使いちゃんのイメージは8割方リタです。生意気な感じとか、意外と仲間思いなところとか。
ちなみにVの最新の進捗ですが、カドスの喉笛まで来てます。牙蓮さんの新作を楽しめるにはまだ遠いのだろうか……


>0106氏
よしんば世界二位だったとしたら?(謎
というかRTA名乗るにしてもレギュレーションがガバガバなんで今なら誰でも新レギュ作って世界一位になれますよ

>尖兵
単語から漂う捨て駒感が、ハイグレ人間とは親和性があるのかもですね。

>即タヒ系トラップが蔓延するような絶望的な世界でよく勇者なんてやれますねぇ
「勇者とは勇気ある者ッ! そして真の勇気とは打算なきものっ! 相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!」(byまぞっほ
ということでいつの世も『勇者』は、レベルが足りなかろうが恐ろしかろうが、その胸に勇気がある限り、立ち上がる理由がある限り、『魔王』に挑むものなのです。
(まあ今作の勇者の旅立ちの理由は、決めなくても影響なかったので設定してないんですけども)

>ユニセクース
「男ならでは」「女ならでは」の表現が使えなくはなりますがそれくらいしか難しいことはないですね。
ただ、本当はちゃんと決めておきたいので次回から募集要項に性別の明記を追加するつもりです(念の為こちらでも明言

No title

隊列の前後なるわずかな差で1番経験豊富な戦士さんがハイグレしか言えぬ存在になる衝撃、
その時点では他の2人は姿はハイグレなれど喋れたりハイグレポーズはとらないので落差がありますね。
勇者の洗脳シーンでの動作と共に左右から聞こえる2人の声は洗脳音声を思い出したり、
最後の仲間をハイグレ人間呼びも哀れさが出てますね。
グレイの根は本当に効果があるようで飲んだらハイグレ人間になるようなものじゃなくてよかったね(よくない)

Re: akariku氏

>隊列の前後なるわずかな差で1番経験豊富な戦士さんがハイグレしか言えぬ存在になる衝撃
あえて意図したところに目をつけてもらえると嬉しいです。
ご指摘にかこつけて解説すると、
戦士は、勇者にとって師匠であるだけでなく、先輩冒険者なので旅慣れており森でも遺跡でも地図を持って一行の先頭に立っていました。
(ついでにDQ3的にも、序盤は勇者より戦士のほうがHPも守備力も高いため隊列の一番目に置きがち)
ゆえに、遺跡の魔王像にエンカウントした瞬間に光をモロに浴びてしまいました。魔法使いと勇者(はペンダントの効果で大丈夫だけど)が即洗脳されなかったのは、戦士の体の陰になっていたからでもあったのでした。(←ここダイ大のバランリスペクト)

>勇者の洗脳シーンでの動作と共に左右から聞こえる2人の声は洗脳音声を思い出したり
勇者くん主観だとステレオでうやらm……恐ろしいことになってますね。

>グレイの根は本当に効果があるようで
香取犬そこまで鬼やない……
大樹グレイはいわゆる世界樹で聖なる力を持っています。なので根元にアクションストーンが生成されていたり、魔王の力であるトワイライトを解呪することができるという寸法でした。
村長がなぜ正しい解呪方法を教えたのかというと魔王の罠の張られた遺跡に誘い込むためなのですが、今考えるとそんなことせずとも村内の魔王像で不意打ち洗脳しちゃえばいいのでぶっちゃけ設定ガバです。
プロフィール

香取犬

Author:香取犬
ハイグレの洗脳を受けて早幾年
遂に自らハイグレ小説を書くようになってしまいました
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酉◆RYenwqtp9Y

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