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【シリーズ第1回】スパイシチュ、いいよね…【語ってみた】

どうも、香取犬です。

唐突ですが、新連載「○○シチュ、いいよね…」シリーズを始めます。
小説ではなく、twitterでは決して書けない長さの私見を述べてみる、ブログ向きの連載になります。

思うにハイグレ界隈には、誰かが「いいよね…」と思った事柄に対して共感したら、「いい…」と返す文化があるように感じています。
そうして醸造された雰囲気は独特のもので、ぬるま湯のようなまったりとした共感の輪が出来上がっているのかなと思います。
でも自分は小説書きとして、その「いいよね」の正体が知りたいのです。
そのシチュを、自分はどうして「いい」と思っているのか。みんなはどうして「いい」と思っているのか――。

ハイグレ界隈に漠然と漂っている「いいよね」について、何が「いい」のかを言語化・具体化していきたい、というのがこのシリーズが目指すところになります。
そのためにまずは、自分が思う「いい」を深堀りして分析をしてみます。それによって「いい」の理由を再認識できたり、あるいは今まで気づかなかった何かが見えてくればいいなと。

そしてもしあなたが、同じシチュに対して香取犬とは違う「いい」を持っていたのなら、ぜひともあなたの「いい」を教えていただきたいのです。
自分ひとりの意見だけでは、界隈の「いいよね」の正体は解き明かせません。
しかしみんなの多様で多角度な「いいよね」を集められたならば、きっと何かが掴めるかもしれないと、そう思っています。


という壮大な前置きで始まります。
第1回はみんな大好き「スパイシチュ」。言わずと知れたまつざか先生のシチュエーション。原点にして頂点、まさに王道中の王道ですね。

01スパイ_まつざか先生1

そんなスパイシチュに対して自分が思う「いい」を、限界まで言語化してみました。




今回は、スパイキャラの見た目についての「視覚的いいよね」と、スパイ本人およびスパイに騙された人々の二方面の「心情的いいよね」を主軸に述べていきます。
なおこのフォーマットは手探りなので、今後も適宜変えていくつもりです。

01スパイ_まつざか先生2

■視覚的いいよね

 なんと言ってもスパイ暴露の瞬間に、衣服の下から表れるハイレグ水着! これは誰に聞いても、百人が百人こう答えるに違いありません。
 まず、シャツに手をかけた瞬間にチラリと覗くお腹。普段なら素肌のおへそか下着が見えるはずなのに、ピッタリとした水着が張り付いている……。
 そして一気にシャツを脱ぎ去ると、一見タンクトップのような水着の上半身が露わになる。だから、ここまではまだ見た目的にはセーフかもしれない。
(ただ、背後に回るとすでに妖しげなU字が明らかになってるし、よく見ると腰骨のあたりに妙な切れ込みの終端が見えてたりするんですけどね)
 しかし最後にスカートやズボンなどを下ろすことで、そのビジュアルの異様さがついに完成します。
 一般常識からかけ離れた角度のハイレグの線。鼠径部に向けてキュッと細まったV字。形が浮かび上がらんほどに生地が食い込んだ股間やお尻……。そんなの、否が応でも視線が吸い寄せられてしまうに決まっています。
 もしかしたら服の下に長時間着込んでいたハイレグは、汗を吸い込んでじっとりと湿っているかもしれません。水分を帯びた水着はより肌に吸い付き、身体と一体化していることでしょう。

 一呼吸置いて、スパイは自らがハイグレ人間であったこと、そしてスパイであったことを周囲で呆然としている人間どもに対して宣言します。
 使命感を帯びてキビキビと、あるいは拘束からの解放感にだらしなく一声、
「ハイグレ! ハイグレ! ハイグレ!」
 久方ぶりのハイグレポーズに心から喜ぶさまもまた、いいものです。

 また、意外と忘れがちなのが、足元に脱ぎ捨てられた衣服もいいということ。
 グシャグシャと乱雑に脱ぎ散らかされた衣類には、まさに一秒でも早く脱ぎ去りたかったというスパイの必死さが垣間見えますね。
 まあ流石にスパイ暴露の緊迫した状況で、丁寧に服を畳むスパイもいないでしょうけども。


■心情的いいよね


 第一にスパイ本人側から。
 一般に、ハイグレ人間はハイレグの上に人間の衣類を着ることを好まず、嫌悪感を抱きます(要出典)。当然、スパイもその例に漏れないことでしょう。
 スパイを任命されたときには、どうしても服を着たくないという思いはあったに違いありません。それでも「未洗脳者をこの手で洗脳したい」「魔王様のお役に立てるなら」と自らを奮い立たせて、己のアイデンティティを服で包み隠すのです。
 きっと「ああ、愚かな未洗脳者と同じ格好にまた戻ってしまうなんて……」とか思ってるんです。いい……。

 そしてスパイは正体を隠したままターゲットに近づき、行動を共にしつつ来たるべき機会を窺います。
 ハイレグを嫌い、恥ずかしがり、恐れる愚かな未洗脳者たちと行動をともにしている間、スパイは何を考えるのでしょうか。「ハイグレをバカにするなんて!」と怒ることもあるかもしれないし、「早くハイグレの素晴らしさを教えてあげたい」という善意100%の考えでいるかもしれないし、「一緒にハイグレしたい」「ターゲットのハイグレ姿が見たい」のような同化欲求を抱いているかもしれません。
 いずれにせよ、ハイグレ軍の忠実な下僕として己の任務を全うしようと張り切っているに違いありません。

 最後にスパイ暴露の瞬間。
 未洗脳者に正体を看破されて、「バレてしまっては仕方ない」と負け惜しみを吐きつつもその実、やっと自分の正体を明かせること、本来の姿に戻れることを喜んでいることでしょう。
 しかもその開き直りは、勝利宣言を含んでいることもあります。スパイとして課せられたミッションは無事果たし終え、あとの侵略活動は上位の存在に任せてただのハイグレ人間に戻って勝利のハイグレポーズ。
 やがて、自らの功績でハイグレ人間に転向した未洗脳者たちとともに、整列してハイグレポーズを捧げる。それこそが、スパイにとって至福の瞬間なのです。

 第二に、そんなスパイ暴露を受けた周囲の人々。
 スパイは元々、ターゲットの未洗脳者たちの知り合いである場合が多いです。初めから未洗脳者たちの信頼も厚く、なおかつ心配だったけど無事で良かったと安心(油断)させることができるから、潜入成功率が高いわけですね。
 まさかそんな身近な人が、既にハイグレ軍のスパイに落ちており、自分たちを騙そうとしているなんて思いもせず。スパイと行動を共にし、隠れ家に案内し、あまつさえうっかり機密情報を漏らしてしまう。

 気付いたときには手遅れで、スパイは揚揚と化けの皮を脱ぎ去ります。信頼していた人に裏切られた絶望、見慣れた人の異様な格好に対する興奮、同じ顔をしているのに思考が完全にハイグレ洗脳されきってしまっていることへの恐怖……未洗脳者たちの胸には様々な思いが去来することでしょう。
 そんなスパイを迎え入れてしまったのは他でもない自分たち。ああ、最初から怪しんでいれば。せめてもっと早く追求していれば――などと後悔しても後の祭りです。
 なぜならスパイが目的を達成して正体を明かしたということは、ほぼほぼ自分たちの敗北とハイグレ人間化を意味しているのですから。(まあ、たった服一枚めくるボディチェックさえしなかったのなら、明らかに落ち度ですよね)

 安全圏だと思っていた場所が一瞬で地獄に変わり、この先の希望も計画も、なだれ込むパンスト兵の雑然とした足音によって全てが瓦解していく。
 そしてあれよあれと言う間にハイグレ光線の雨は降り注ぎ、動揺が収まりきらぬうちに人間たちはハイレグ姿に変えられていってしまう。こうして問答無用でハイグレポーズを繰り返させられ、やがてハイグレ人間に生まれ変わるのです。
 そうなってしまえば、自らにハイグレ人間になる機会を与えてくれたスパイに感謝すらするようになることでしょう。今までハイグレに歯向かっていた自分を恥じ、これからはスパイがそうしたように洗脳活動に貢献したいと、心の底から思ったりもするのかもしれません。
 そこにはもう、人間だった頃の心は一片たりとも残っていないのです。それがいい……。


■結論。
スパイシチュ、いいよね…




ということでシリーズの最初なので、多くのハイグレ好きの原点であるスパイシチュについて語ってみました。
王道がなぜ面白いかを理解することの大切さは、四次元殺法コンビも説いています。温故知新の良い機会になりました。
今回書き出してみて気付けたのは、「脱ぎ捨てた衣服」への視線が意外と少ないかもしれないこと、スパイ本人の心情としては割と色んなパターンがありえそうだということ、あたりでしょうか。

二度目になりますが、もし自分とは違うスパイシチュの「いい」を知っている方がいれば、ぜひコメントなどでお寄せください。もちろん同意や共感なんかも大歓迎です。
また、「こんなシチュを取り上げてほしい」のようなご要望も承ります。自分が「いい」を語れるシチュならいくらでも語ってみますので、よろしくお願いします。


さて、そんな「○○シチュ、いいよね…」シリーズ第2回は、「風間くん・ネネちゃん」シチュを取り上げる予定です。
出だしなので次回更新はなるべく早め、最悪でも二週間以内に更新します。

ではまたー。
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No title

執筆お疲れ様&新連載おめでとうございます。
ハイグレの日を祝うと共に、門出には相応しいタイミングですね。

今回の記事纏められていた内容、全く以て大共感!
スパイシチュのよさが一目で分かり、温故知新できたと同時に創作活動における一つの指標となる事でしょう。
文中とはちょっと視点を変えて「物語の読者」という視点から見ても、スパイシチュは素晴らしいのだと思われます。
モブキャラに向けて行われていたハイグレ洗脳が一気に身近に感じられるようになる、まつざか先生のように戦いとは無縁な一般人までもが戦闘要員に作り変えられてしまう、その様な物語上の転換点を急速に迎えるキーワードだからこそ読者は惹かれるのでしょう。
人はどうしても、状態を表す事象だけで物事を捉えるのでは自分からは遠い他人事と捉えがちである。
そこに具体的名称が出てくる事で初めて、実感を伴った我が事として置き換えられる。
そんな共感性を刺激し分かり易く訴えかけてくるからこそ、読後も末永く我々を惹き付けてやまないのではと推測します。

今後もこの様な見解を持ち寄って語り合えると面白そうですね。
第二回も楽しみにお待ちしてます。

Re:牙蓮氏

ありがとうございますー
本音を具体的に、しかも長文で書き記せるのはブログの利点なので、ブロガーとしてはその利点を最大限活かしていこうと思った次第です。
ネタには困らない連載ですし、長く続けていければと考えてます。

>「物語の読者」という視点
>物語上の転換点を急速に迎えるキーワード
おお、新たな視点ですね。
確かにスパイ暴露というのは物語構成上、いわゆる黒幕や裏切り者の正体が明かされたのと全く同じ温度感を持ったシーンです。それが盛り上がらないはずはありません。
しかもその正体が読者が感情移入している主人公の身近な人物であれば、なおさら主人公が味わったのと同じ衝撃を読者も感じることができることでしょう。

ましてやスパイというのは――それまでハイグレ人間とは「ハイグレポーズを繰り返すだけになってしまった可哀想な被害者」だと説明されていたのに――既にハイグレ人間だったというだけではなく「能動的にハイグレ人間を増やそうとする加害者(へと完全に洗脳されてしまった被害者)」です。
主人公たちにとっても、(スパイの存在を予測していなかった)読者にとっても、ショッキングな出来事になることは想像に難くありません。

創作者としてスパイシチュを活かすなら、やはり主人公とスパイの関係性を丁寧に積み重ねておき、暴露の瞬間に一気に崩壊させることを狙うのがいいのかもしれないです。
ただ、匂わせすぎて読者にバレないようにするのは腕の見せ所ですね。
プロフィール

香取犬

Author:香取犬
ハイグレの洗脳を受けて早幾年
遂に自らハイグレ小説を書くようになってしまいました
いつでもネタ募集中です
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